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声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第1章 幽霊屋敷にお姫様

当時は舞踏室か何かだったのか。
そんな装いの客間だった。

そこで飲み物を渡されたスミヤ達は、本格的に作戦をたてるために机に図面を開く。


「私は少し席を外すが…いいかい?」

「どうぞ」


ブレット氏はそう断りを入れると、別の扉を開けて客間を後にした。


とくに支障はない。


複雑な間取りを頭に叩き込みながら、どこを誰が見張るか、緊急時にはどう動くか

それらを話し合い、来るべき仕事に備えた。









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