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声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第3章 話してごらん



「覚悟があるなら、伝えてごらん」



《 …わ…わたし…… 》



握った手を引かれて、彼女は前に足を出す。



《 この家、から……っ…!! 》



一歩、二歩と……

近付いた彼女は、座っているスミヤに身体を預けた。





《 ───……助けて…!! 》



「……」



《 助けて……下さい…、スミヤ様……!! 》



「…僕の名を覚えていたんだね。いい子だ…」




ちゃんと言えたご褒美に……

スミヤは彼女の顎をとって、唇と唇を重ねる。


泣いているリリアの息が止まらないように、唇が触れている時間は一瞬だった。


スミヤが期待していた言葉はこんな物ではなかったが、それでも仕方がない。


彼女が《 助け 》を望んだのは、なにも今が初めてではないのだから。




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