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声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第6章 報酬は、刹那的な温もりで

スミヤの手が労うように彼女の背中と頭を撫でる。

触れる彼の体温は冷たくても、その手が彼女の胸の奥に温もりを与えた。


そして彼は自らのベルトをぬいてズボンをくつろがせ、リリアをそっと誘った。


「おいで…」


リリアは彼と向かい合うように跨がり、息を吐きながら腰を沈めていく。




濡れそぼったソコが彼の先端を呑み込み

みっちりと埋まる灼熱によって全身を満たされる。



《 ハァァ…、‥ス‥ミヤ…さま‥‥ 》



頭の先から足の指までピクリとも動けない…。

これが幸福感だとわかったリリアは、やはり目を開けたことを後悔した。



…そんな彼女の想いにスミヤは気付いているだろうか。



「…動くよ…リリア…」


《 アっ!アっ‥//… 》



どちらにせよスミヤにとって、彼女の後悔はこの行為においては邪念でしかない。

だからそれを追い出す快感をもって、リリアの奥を蹂躙した。



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