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第6章 報酬は、刹那的な温もりで

....


「もっと声をあげて、歌うように…」

彼女の後悔なんて関係なしに、甘い囁きで鼓膜を震わす。

悶えるその姿を下から見上げ

汗の滲む肌に愛おしそうに指を滑らす。



「感じてる君のカワイイ声は、僕にしか聞こえないんだろう？──ｯ…すごく…素敵じゃないか」


下半身を突き上げながらリリアの耳許に唇を寄せ、厭らしく音をたてて舌を差し込んだ。

未知の快楽に戸惑い、顔をそむけることさえできない彼女を責め立てる。


「…ああ……本当に、ﾊ…素敵だよ…」


スミヤは陶酔した様子で目を細め、彼女から不器用な喘ぎ声を搾り取っていく──。


全身に紅い痕( ｱﾄ )を残し、繋がったままで敏感な肉芽をじっくりと愛撫した。


彼女を幾度となく絶頂まで連れていき

意識が飛ぶまで…それは続いた。



「…ﾊｧ…っ……リリア…」





…それでも最後

唇へのキスだけは避けていた彼は

リリアの¨後悔¨を汲み取り、慮ったのだろうか。




自分のような男に恋をしてはならないと…

リリアの未来を彼なりに気遣ったのだろうか。