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Dragon×Harem
第3章 原罪
ヤツの頭部はキズだらけで出血もしている。
それは赤い血ではなかった。


露出した肉でもそのまま突っ込んでくるが、ガンランチャーのチャージは間に合わない。
かといって、インパルスを撃つことも不可能。


―-死ぬ!?>
せっかくハーレムの王になれたというのに!!!


やはりドラゴンは半端ではない。
それに人間が魔法で改造しているのだから、戦闘に特化している。

そんな最強のドラゴンをたやすく葬れるなんて、俺の考えが浅はかだったのだろう。


ヤツとの距離がゼロになる瞬間。
俺は可能な限り足を踏みしめ、全身の筋力を全てに乗せてアーマーシュレッダーを突き出した。

ナイフであるアーマーシュレッダーはインパルスサーベルより、小回りが利くからだ。



僅かの差だった。
むき出しの皮膚にアーマーシュレッダーの切っ先が激突する。

すさまじい衝撃が全身を走り抜けた。
目の前が真っ暗になり、体が吹っ飛ばされたということ。











「がはっ」

一瞬の浮遊感。
受身も取れずに、スーツからジェットエールが弾き飛んだ。

息が詰まったが生きている。


寝ている暇はない。
女を守らなければならないのだ。

だが、手にアーマーシュレッダーがない……っ!?


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