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Dragon×Harem
第3章 原罪
「ウガァアァアッァァァァァァァッッッ!!!!」

それは天を揺るがす絶叫だった。

俺は根源に目を向ける。
ヴェノボロスの額に深々とアーマーシュレッダーが突き刺さっている。

アレでは高周波……意味は違うがチェーンソーを想像して頂くとわかる。
脳に突き刺さった刃が高速で動いているのだから、その苦しみは想像を絶する痛みであろう。


「に、人間ごときにぃぃぃぃぃぃぃぃッッ!!!!!」

ヴェノボロスは断末魔の叫びと共に大きく伸び上がり、そして地響きをたて没した。




「はぁはぁはぁはぁ……倒した…」

だが、またしても実感はない。
むしろ、生物兵器にされたドラゴンに同情すら感じてしまう。


女たちが駆け寄ってくる。
何人かで俺を介抱してくれるが、やはり多くは手に刃物を持ち、ヴェノボロスをから肉や硬い甲殻を剥ぎ取っていった。


最悪でも、安らかに眠って欲しいと思った。
死してもなお、アーマーシュレッダーの高周波の音が兵器としての闇を奏でていたからだ。



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