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ボクは障害者
第2章 2,安田との出会い
けれど前途したとおり、僕は自分1人では何も出来ないのだ。
女の子に出会うためナンパしに街に出たいなぁと思ったところで、外出すら出来ない。
自分だけの力で女の子と仲良くなろうと思えば、せいぜいSNSのエロ垢で裸体を公開している顔なき女性に、指先でコメントを送信するくらいなものだった。
あの頃僕は、生まれて初めて、自分がどうして障害者として生まれてきたのだろうと熟考した。
まさか自慰を通して「自分とは何か」なんて哲学的なことを考える日がくるとは・・・・。自分でも驚きだった。
僕は両親の考えで普通学級には通わず、小学部から支援学校に通学していた。
だから、物心ついたころから周りには障害者しかいなかった。
僕の居住地域は日本国内でも指折りに入るレベルの都会だから、1クラスあたりの人数も多く、僕のクラスには20名の生徒がおり、学年2クラスあった。
だから僕の中で学校は立派な社会とでもいうか、それぞれがそれぞれに合わせたスタイルで生きている、生きていける環境にあることが当たり前だと思っていて、自分の身体や障害のことには何の疑問も感じていなかった。
この世の中は両親や先生のような健常者が大多数だということも知っていたけれど、かといって自分が歩けないことや喋れないことを疑問に思ったこともなかった。
だって僕は両親に愛されて育ち、そして、先生たちやクラスメイトにも愛され、居場所が確立しており、僕自身お子ちゃまだったこともあり、外の世界を意識したこともなかったのだ。
自慰を覚えるまではね。
女の子に出会うためナンパしに街に出たいなぁと思ったところで、外出すら出来ない。
自分だけの力で女の子と仲良くなろうと思えば、せいぜいSNSのエロ垢で裸体を公開している顔なき女性に、指先でコメントを送信するくらいなものだった。
あの頃僕は、生まれて初めて、自分がどうして障害者として生まれてきたのだろうと熟考した。
まさか自慰を通して「自分とは何か」なんて哲学的なことを考える日がくるとは・・・・。自分でも驚きだった。
僕は両親の考えで普通学級には通わず、小学部から支援学校に通学していた。
だから、物心ついたころから周りには障害者しかいなかった。
僕の居住地域は日本国内でも指折りに入るレベルの都会だから、1クラスあたりの人数も多く、僕のクラスには20名の生徒がおり、学年2クラスあった。
だから僕の中で学校は立派な社会とでもいうか、それぞれがそれぞれに合わせたスタイルで生きている、生きていける環境にあることが当たり前だと思っていて、自分の身体や障害のことには何の疑問も感じていなかった。
この世の中は両親や先生のような健常者が大多数だということも知っていたけれど、かといって自分が歩けないことや喋れないことを疑問に思ったこともなかった。
だって僕は両親に愛されて育ち、そして、先生たちやクラスメイトにも愛され、居場所が確立しており、僕自身お子ちゃまだったこともあり、外の世界を意識したこともなかったのだ。
自慰を覚えるまではね。