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夜這い生活
第2章 準備
最初に彼女を見掛けてからもう数週間が過ぎた。
孝之は時に遠目に、時に偶然を装いすれ違い、彼女の肢体を目に焼き付けていた。
見れば見るほど、いやらしい体つきだ。
あの胸をめちゃくちゃに犯したい。
服の下の姿を舐め回すように見たい。
そして欲望のまま貪りたい。
彼女の部屋の前へ行き肝を冷やした記憶は徐々に薄れ、しかし彼女への欲望、妄想は留まることを知らなかった。
思えば会話どころか名前すら知らないというのに。
孝之はもう限界だった。
その夜は蒸し暑く、夜中まで寝付けなかった。
少しでも涼もうとベランダに出て風に当たる。
ふと二つ隣の彼女の部屋を見ると電気が消えている。
時刻は深夜の3時。
人の通りは当然なく、電気が点いている家はほとんどない。
眠りについている彼女の姿が脳裏に浮かぶ。
外からは虫の音、風が草木を撫でる音、遠くから聞こえるエンジン音。
……今しかない。
孝之は異常に自分が冷静であることに気が付いた。
頭が非常に冴え渡っているように感じた。
部屋に戻り、侵入するために用意していた服や道具を机の上に出す。
黒い服、マスク、軍手、アイマスク、マグライト、携帯電話。
一瞬、ドクンと心臓が高鳴る。
冷静だとはいえ、不安は拭えない。
しかし今日を逃したらきっと、またずっと行動しないままだろう。
孝之はベランダの柵を乗り越え、失敗したあの日と同じように、彼女の部屋へ横に移動をはじめた。
孝之は時に遠目に、時に偶然を装いすれ違い、彼女の肢体を目に焼き付けていた。
見れば見るほど、いやらしい体つきだ。
あの胸をめちゃくちゃに犯したい。
服の下の姿を舐め回すように見たい。
そして欲望のまま貪りたい。
彼女の部屋の前へ行き肝を冷やした記憶は徐々に薄れ、しかし彼女への欲望、妄想は留まることを知らなかった。
思えば会話どころか名前すら知らないというのに。
孝之はもう限界だった。
その夜は蒸し暑く、夜中まで寝付けなかった。
少しでも涼もうとベランダに出て風に当たる。
ふと二つ隣の彼女の部屋を見ると電気が消えている。
時刻は深夜の3時。
人の通りは当然なく、電気が点いている家はほとんどない。
眠りについている彼女の姿が脳裏に浮かぶ。
外からは虫の音、風が草木を撫でる音、遠くから聞こえるエンジン音。
……今しかない。
孝之は異常に自分が冷静であることに気が付いた。
頭が非常に冴え渡っているように感じた。
部屋に戻り、侵入するために用意していた服や道具を机の上に出す。
黒い服、マスク、軍手、アイマスク、マグライト、携帯電話。
一瞬、ドクンと心臓が高鳴る。
冷静だとはいえ、不安は拭えない。
しかし今日を逃したらきっと、またずっと行動しないままだろう。
孝之はベランダの柵を乗り越え、失敗したあの日と同じように、彼女の部屋へ横に移動をはじめた。