この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妖魔滅伝・真田幸村!
第2章 本能寺の真実
 
「は、はあ……」

『日ノ本の妖魔はその昔、安倍晴明という恐ろしい人間に滅ぼされかけた事があっての、それ以来人間とは不可侵を貫いておる。時にそれを知らぬ若い妖魔が図に乗って悪さをする事もあるが、組織だって人を襲いはしない』

 玉藻前は一度幸村から離れると、吉継の隣に戻る。体のない、魂だけの存在だが、幸村は彼女から強い色香を感じていた。

『昼は人、夜は魔、住み分けている現在に、不満はない。南蛮の妖魔共が掲げる世界の統一など、以ての外じゃ。じゃがな、奴ら最近は特に我が物顔をして、人にちょっかいを掛けるのよ』

「秀吉様のお墨付きをもらったからね、そりゃ暴れるよ」

 吉継が呟けば、玉藻前は尻尾を逆立てる。

『まこと、不愉快じゃ! ここだけの話じゃがな、晴明の奴は死ぬ間際、「人の世を荒らせば、我は再び現世に蘇り魔を滅する」と言い残したのじゃ。あやつなら、本気で蘇りかねん。そして日ノ本の妖魔も一緒くたにして、ことごとく滅ぼしにかかるだろう』

 安倍晴明という人物は、今の世に生きる人間にとっては伝説上の人物としか思えない。しかし玉藻前はよほど怖いのか、頭を抱えわめき散らした。
 
/36ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ