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妖魔滅伝・真田幸村!
第1章 吉継の娘
『選択肢は、二つ。儂をこのまま追い出し妖魔となるか、儂をお主の胎に宿して寄生させるかだ』
声は、同情も怒りもなく、ただ淡々と問い掛ける。しかし異形と違い、この声には生命の輝きがあった。
『無論、儂が寄生してもお主は魔の者となる。が、体を作り替えられるよりは良いじゃろう。どこの異国とも知らぬ化け物に犯されて妖魔となるのと、日ノ本の出である由緒正しき儂に寄生されるのと、どちらが好ましいか。まあそれは、お主次第じゃ』
異形は女の上で体を震わせ、深く逸物を突き入れる。決断の時は、考える猶予もなく迫っていた。
『だが、一つ約束しよう。儂を宿した暁には、女を産む道具としか考えぬいけ好かない異形を、八つ裂きにしてくれよう。そのような輩が日ノ本をうろつかれるのは、不愉快極まりないのじゃ。さて、どうする?』
刹那、空白の時があった。異形は女にとどめの杭を打とうと、勢いよく精を放つ。それは女の胎に叩き付けられ、中を満たす。同時に、女も絶頂を迎え痙攣を起こした。
「あああっ……やああぁーっ!!」
女の目が見開き、異形を強く抱き締める。絶頂の波に飲まれながら、その体は人から魔へと変化していた。