この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
資料室の恋人
第9章 車窓の花火


「もー遅いよ日和ー!」
「ご、ごめん…人が多くてなかなか前に進めなくて…」

乱れた前髪を直しながら、少し困ったようににこりと笑う日和。日和の浴衣は、紺色の地に向日葵があしらわれいる。帯と鼻緒の朱色が和風で落ち着きのある雰囲気にしていた。普段は下ろしていることが多いロングヘアが後ろでまとめられ、うなじの後れ毛が色気を漂わせている。

心の中で、イイ!とガッツポーズする航平だったが、平然を装いながらにこりと笑う。

「こんばんは、日和ちゃん。浴衣似合ってるね」
「こんばんは…いえ、そんな…すみません、待たせてしまって」
「ううん、待ってないよ!俺も今来たところだから」

ぺこりと頭を下げて申し訳なさそうにする日和にまた笑いかける。

「じゃあ全員揃ったし、花火上がるまで屋台回りましょー!」

明里が拳を上にあげて言うと、直也の腕を引っ張って先へ行ってしまう。


/117ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ