この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
資料室の恋人
第2章 C棟とエッフェル塔

***

「ひーより!おはよ!」

駐輪場に自転車を停めていると、後ろから肩を叩かれた。聞き慣れた声に振り返ると、高橋直也と木村明里がいた。

「日和おはよ~」
「もー痛いよ!叩いたの直也〜?」
「俺じゃねーよ、明里だって」

直也が明里を指差すが、悪怯れる様子もなく、にひひとポニーテールを揺らしながら明里が笑った。

「あ、そうだ。日和さあ、今日暇?」

学食へ向かっている途中、直也が思い出したように言った。

「今日飲みに行かね?明日は講義無いだろ?」
「あー、ごめん。用事入ってて」

そう答えると、明里がえ~!と言いながら横から日和の顔を覗き込んだ。
頬をぷくりと膨らましている。

「また図書室~?」
「なにお前、図書室行ってんの?」
「うん、まあ…」

学生で賑わっている学食に着くと、日和はそう言いながら食券を買った。
空いている席を見つけると、日和と直也が座るが、明里はムスッとした顔で突っ立ったまま座らない。

「明里?座らないの?」
「じゃあ待つ!」
「は?」
「日和が本読み終わるの待ってる!だから行こうよ〜!」




/117ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ