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資料室の恋人
第2章 C棟とエッフェル塔

中庭から通じる裏口は鍵はかかっておらず、容易に中に入ることが出来た。日和は自転車を適当に停めると、C棟へと入った。

資料室は最上階の12階だが、この時間ではもうエレベーターは動いていないので階段で上がるしかない。

「はぁ、はぁ…」

11階と12階の踊り場まで来ると、資料室の明かりが見える。
息を整えながら、中を覗くと、見慣れた講師が棚から本を出しているところだった。

何故か急に胸が苦しくなる。

扉を開けると、佐倉が音に驚いて顔を上げた。

「あれ…三木さん?今日は来ないと思ってたのに…どうしたの?」

佐倉がきょとんとしている。
驚くのも無理はない。

「い、いえ…通りかかったら電気ついてたので…」

日和がそう言うと、佐倉はくすくすと笑った。

「な、なんですか」
「それでわざわざ来てくれたんだ?」
「いえ、別に、」
「息上がってるね…走って来てくれたの?」

佐倉が微笑みながら日和に近づく。
全部分かっているかのように見つめられて、日和は思わず目を逸らした。




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