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資料室の恋人
第7章 味噌汁と卵焼きと金平とパスタと、君
「…日和、大丈夫?」
日和はぐったりと体を佐倉の胸に預けて肩で息をしている。少し汗ばんだ背中に髪の毛がくっついていた。
「…恭介くんて…意地悪ですよね……」
「今更じゃない?」
ふぅと息を吐いた日和は、そうかもと呟いた。体を預けて目を瞑る日和を見て、佐倉はふと言った。
「新しい下着、どんなのか着て見せて」
「…もうその話はいいですよ」
「何色?」
「なんか変態ぽいです」
「ひどいね」
「…教えなくても…また見れるでしょ…」
「わー、可愛いこと言うね…もっかいする?」
「だめです…っ!」
頬を赤くして両手を顔の前で振る日和を見て、佐倉はくすりと笑った。
「冗談だよ、シャワー行っておいで。着てた下着は昨日みたいに洗濯して乾燥機かければすぐ乾くから」
「…はい」
「どうしたの?」
「いえ、何でもないです…」
そうは言うものの、佐倉に乗ったまま動かない日和。
「…まだ繋がってたいの?」
「そ、そうじゃなくて!…動けないんですっ」
力が入らず腰が立たないようで、時々太ももがぴくぴくと動いている。
「困ったな…」
「あっ、すみません!重いですよね」
「そうじゃないよ」
今日は何度可愛いと思っただろう。
そう考えながら、日和を抱きしめる佐倉だった。