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オレンジ色のまま脳みそに焼きつけて、焦がして
第1章 無邪気なオレンジ
「君の名前は?」
「ユリ。カタカナでユリって書くの」
話し方が子供っぽいこの男の名前は、見た目通り綺麗で可愛らしい名前だった。
中性的なルックスの彼にはピッタリだ。
彼のルックスが綺麗だからユリと言う女性的な名前がより映える。
「ユリ君はさ、」
「ユリって呼んで」
「‥‥‥ユリはさ、仕事何してるの?」
「ん~、パチ屋」
パチ屋か。
バイトかな?正社員かな?
「バイト?正社員?」
「バイト」
バイトか。
もしかして学生?
「学生さんなの?」
「大学は行ってないよ。俺中卒だし」
中卒なんだ。
へぇ〜。このご時世別に珍しくないか。
不良って感じはしないんだよなぁ。
だからと言ってイジメられてた様にも見えないし。
「なんで高校行かなかったの?」
「勉強嫌いだし」
「じゃあ、中学卒業後は仕事したの?」
「しないよ。お姉さん達が面倒見てくれたからする必要なかった」
お姉さん達が面倒見てくれたから?
それって、ヒモ?
いや、年齢的に売春じゃねーの?
法律的にアウトな気がするのは私だけ?