この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
POISON 〜プワゾン…毒
第5章 決心
朝になり、必要な物だけを持ちアパートを出た。
そして、神崎さんが私にくれたマンションに向かった。

アパートに残してきたものは全部業者が処分してくれ、アパートの解約はモデル事務所のマネージャーが手配してくれる事になっていた。
まだ未成年の私は何も自分の責任では出来ない。


大きな荷物を持ち駅に向かう途中、女性に声を掛けられた。

「アリサ?」

声を掛けた女性を見つめたが、見た事はあるような人だが、知り合いだったか思い出せなかった。

「マリナよ。」

女性は名前を言った。

「マリナ?マリナ!え?あのマリナ?元気だったの?」
私は荷物を足元に置き、懐かしさでマリナの手を握っていた。

「見た通り元気よ。で…アリサは…あ…サクラだったね。華々しくモデルなんてして…」

「華々しくは無いけど…運よく…」

「ふーん…枕で取った仕事なんでしょ?」

「枕?」

「セックステクニックが凄いから、仕事貰えたの?ねぇ、どんなテクニックなの?教えてよ。私もいい金ヅルを捕まえたいわ。」

「マリナ?」

「あたしを売ったのはあんたよね。」

「売ったって?」

「私がショーンと付き合ってるって。告げ口したんでしょ?」

「そんな…して…ない。」

「ショーンが私の裸の写真を売っているって…ビデオを撮って売ってるって、告げ口したのも…」

「待って…私、そんなの知らない。」

「あんたのせいでショーンと引き裂かれて、赤ちゃんまで堕ろさせられて…あんた…どうしてそんな…」

「だから、私じゃないって。」

「ショーンとセックスしてるところを撮って、売って…あんたなんでしょ?」

「マリナ、落ち着いて。」

マリナは私の腕をきつく掴みながら泣いていた。

「ショーンは…捕まって自殺したの。結婚する約束したのに。私の事を愛してくれていたショーンがビデオなんて撮らない!」

「マリナ…本当に私じゃないし…第一、ビデオをどうやって撮るかも知らないし…機械も持ってないし。」

「あんたじゃなければ誰よ?知ってるの?教えなさいよ。」

マリナは正気ではないような気がした。

ずっと私を恨んできたのだろうか…

「知らないの。本当に。マリナ…落ち着いて。」

「落ち着いてなんていられないわよ。成功してるあんたに私の気持ちなんて分からないよ。」




/153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ