パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 決心

マリナは私の腕を振り払い

「働こうとして仕事を見つけても、どこからか私とショーンのセックスビデオを観たって人が現れて、つきまとわれたり。会社の品位が落ちるからって辞めさせられたり…いくつも会社辞めさせられたの…お金無いし…水商売は未成年だから、お酒飲めなくてなかなかお客つかないし。結局風俗しかなくて…好きでも無い男に抱かれて、嫌な事もされたり…我慢して頑張ってるのに…それでもお金が無くて…それなのにあんたは…仕事の為に男に取り入って…仕事を貰えて…汚い事して取った仕事なのに…キラキラ輝いて…ふざけんなよ！キララにもいつも上から目線で…カイトと寝てのし上がり、カイトと出来ていて、キララを応援する振りをして…偽善者！」

「マリナ…辛かったね…マリナ…私…」
酷い事を言われたけど、マリナの辛さが痛いほど分かっていた。
親に捨てられ、動物より酷い扱いを受けて…辛い思いをして生きてきたのに、幸せを願って頑張っても頑張ってもどうして幸せになれないの？ずっと不幸の連鎖なの？私たちは…


「あんたに何が分かるの？幸せなあんたに私の気持ちなんて！」

マリナは私をつき飛ばし、そのまま通勤ラッシュで混み合う駅に消えていった。

子供の頃にあんな辛い思いをして、未だに辛い思いをしてる…


「マリナ…私も辛いんだよ…」
私は荷物を持ち、マリナが消えた駅に向かった。