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POISON 〜プワゾン…毒
第5章 決心
カイトのアパートに着くと、以前のようにカイトの部屋から魚の煮付けのいい匂いがした。
トントントン
木製のドアをノックすると
「アリサ?入って。」
以前のように声がした。
ドアノブを回し部屋に入ると、以前のままの部屋だった。
この部屋には数ヶ月まえまで月に2回程通っていたのに、ずいぶん前の事のように思えた。
「アリサに食べて欲しくて。」
もうすぐショーがあるので食事制限をしていたけど、私の為にカイトが料理を作ってくれていたので、私は食事制限の事には触れずに、いただくことにした。
「とても美味しい…」
「そうか?良かった。最近…うまくいかなくて…」
「そうなの?料理もうまくいかない時とかあるのね?」
「アリサに食べて欲しくて、アリサが喜ぶ顔が見たくて料理をしていたからな…アリサに食べて貰わなくなると、なんかな、料理が楽しくなくなって、だんだん作ることが苦痛になってな…」
「そ…そんな…いつでもカイトの料理を食べるのに。」
「もう会えないと思ったよ…」
「そんな事…無いのに。」
「アリサ…アリサ…」
「カイト…」
こんな弱味を見せたカイトは初めてだった。
前より痩せたように感じる…
キララとはどうなっているんだろう?
うまくいってないのかな?
「今日はアリサの為に作ったら、うまくできたよ。最近怒られっぱなしで…大将にな。休めと言われたんだ。こんなに料理が苦しいとは思わなかったよ。」
苦笑いをしながらカイトは料理を見つめた。
トントントン
木製のドアをノックすると
「アリサ?入って。」
以前のように声がした。
ドアノブを回し部屋に入ると、以前のままの部屋だった。
この部屋には数ヶ月まえまで月に2回程通っていたのに、ずいぶん前の事のように思えた。
「アリサに食べて欲しくて。」
もうすぐショーがあるので食事制限をしていたけど、私の為にカイトが料理を作ってくれていたので、私は食事制限の事には触れずに、いただくことにした。
「とても美味しい…」
「そうか?良かった。最近…うまくいかなくて…」
「そうなの?料理もうまくいかない時とかあるのね?」
「アリサに食べて欲しくて、アリサが喜ぶ顔が見たくて料理をしていたからな…アリサに食べて貰わなくなると、なんかな、料理が楽しくなくなって、だんだん作ることが苦痛になってな…」
「そ…そんな…いつでもカイトの料理を食べるのに。」
「もう会えないと思ったよ…」
「そんな事…無いのに。」
「アリサ…アリサ…」
「カイト…」
こんな弱味を見せたカイトは初めてだった。
前より痩せたように感じる…
キララとはどうなっているんだろう?
うまくいってないのかな?
「今日はアリサの為に作ったら、うまくできたよ。最近怒られっぱなしで…大将にな。休めと言われたんだ。こんなに料理が苦しいとは思わなかったよ。」
苦笑いをしながらカイトは料理を見つめた。