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POISON 〜プワゾン…毒
第5章 決心
目を開けると知らない場所にいた。
体を起こそうとすると全身に痛みが走った。
鈍い痛みとヒリヒリする痛み…
私は記憶を思い返してみた。
モデルで…ショーに出て…
一気に人気が出たかと思うとドンと落ちて…
神崎…
神崎が私の部屋に来て…
いつの間にか窓のないあの部屋に閉じ込められ、縛られて…
私の身体は震えだしていた。
また…また…やられてしまう…
呼吸が荒くなり心臓が壊れそうなくらい大きく鳴り響きだした。
声も出ない…
息が出来ない…
死なないと…死なないともっと苦しくなってしまう…
私はベッドから降りようとすると、手足がうまく動かず、何本も管が私にくっついていた。
パニックになりベッドから転げ落ちてしまった。
点滴スタンドは倒れ、大きな音に看護師が集まってきた。
「大丈夫ですか?」
私は何が何だか分からなかった。
「死なせて。死なないと。もっと…もっと苦しい目にあう前に…死なないとなの!」
騒いでいると、レイが驚いて走り寄ってきた。
「サクラ…サクラ…もう大丈夫。大丈夫だから。俺が守るから。絶対大丈夫だから!」
暴れる私を抱き締めてくれた。
「レイ?」
「そうだ…レイだ。大丈夫。お前が好きなレイだ。」
「え?私が好きな?」
「俺を見て言ったじゃないか。好きだって。そして笑ったぞ?」
「え?私が?」
「あ?嘘だったのか?ひでーなぁ。」
レイは私を抱き上げベッドに寝かせてくれた。
「私…レイを好きになる資格なんてないの…に…」
「人を好きになっていい資格なんてないよ。第一、どこでその資格取るんだよ?」
「…。私…酷い人間だから…」
「酷いの?何が酷いのか知らないけど、酷くても好きなものは好きでいいんじゃないか?まっ、好きになった相手がどう思うかが気になるよな。」
「そ、うね。」
「今は何も考えないで、身体と心を休めないと。あ…好きになった相手の事だけ考えていればいいんじゃないの?」
レイはニヤニヤしながら私を見つめた。
「熱いわね。冬なのに。」
私の点滴をセットし直しながら看護師は言った。
「え?そ…そんな…」
「若いっていいわね〜これならすぐに元気になるわね。」
看護師は笑いながら病室を出て行った。
体を起こそうとすると全身に痛みが走った。
鈍い痛みとヒリヒリする痛み…
私は記憶を思い返してみた。
モデルで…ショーに出て…
一気に人気が出たかと思うとドンと落ちて…
神崎…
神崎が私の部屋に来て…
いつの間にか窓のないあの部屋に閉じ込められ、縛られて…
私の身体は震えだしていた。
また…また…やられてしまう…
呼吸が荒くなり心臓が壊れそうなくらい大きく鳴り響きだした。
声も出ない…
息が出来ない…
死なないと…死なないともっと苦しくなってしまう…
私はベッドから降りようとすると、手足がうまく動かず、何本も管が私にくっついていた。
パニックになりベッドから転げ落ちてしまった。
点滴スタンドは倒れ、大きな音に看護師が集まってきた。
「大丈夫ですか?」
私は何が何だか分からなかった。
「死なせて。死なないと。もっと…もっと苦しい目にあう前に…死なないとなの!」
騒いでいると、レイが驚いて走り寄ってきた。
「サクラ…サクラ…もう大丈夫。大丈夫だから。俺が守るから。絶対大丈夫だから!」
暴れる私を抱き締めてくれた。
「レイ?」
「そうだ…レイだ。大丈夫。お前が好きなレイだ。」
「え?私が好きな?」
「俺を見て言ったじゃないか。好きだって。そして笑ったぞ?」
「え?私が?」
「あ?嘘だったのか?ひでーなぁ。」
レイは私を抱き上げベッドに寝かせてくれた。
「私…レイを好きになる資格なんてないの…に…」
「人を好きになっていい資格なんてないよ。第一、どこでその資格取るんだよ?」
「…。私…酷い人間だから…」
「酷いの?何が酷いのか知らないけど、酷くても好きなものは好きでいいんじゃないか?まっ、好きになった相手がどう思うかが気になるよな。」
「そ、うね。」
「今は何も考えないで、身体と心を休めないと。あ…好きになった相手の事だけ考えていればいいんじゃないの?」
レイはニヤニヤしながら私を見つめた。
「熱いわね。冬なのに。」
私の点滴をセットし直しながら看護師は言った。
「え?そ…そんな…」
「若いっていいわね〜これならすぐに元気になるわね。」
看護師は笑いながら病室を出て行った。