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POISON 〜プワゾン…毒
第5章 決心
「いいか?今は怖い事、嫌な事は考えないで楽しいこと、幸せなことを思い浮かべるんだ。な?もう辛い想いをしないように俺が守るから…だから…な。」
私は頷くと、レイは頭をポンポンとしてくれ、そのまま顔を私の顔に近付け優しく唇にキスをした。
「良かった。ああ…本当に良かった。生きていてくれて…良かったよ。」
レイは私を抱き締め、鼻をすすっていた。
病室のドアをノックする音がし、神崎さんが入ってきた。
「アリサ…ああ…良かった。無事で…親父が…アリサを…あんな目に遭わせていたなんて知らなくて…」
「おい、親父、てめぇもサクラの気持ちなんて考えないでいたんだろ?自分の都合で振り回して…」
「親父?神崎さんはレイのお父さんなの?」
「ああ、知らなかった?先妻の子だけどな。親父がフランスにいる時にイタリア人の母親との間に出来た子が俺。日本に彼女を残して留学先で浮気して子供を作ったりして。スケベだよな。」
「いや…お前の母さんが積極的で…な…」
「でも日本に好きな女がいるって、母親と息子を捨てて日本に戻ったんだろ?」
「あ、いや…違わないけど、ちゃんとお金も渡していたし、お前にも年に何度も会いに行っていただろ?」
「そのお金で母さんは学校に通い、今は大学教授だもんな。」
「お前の母親は素敵な女だったよ。」
「素敵な女にはダメ男がいたりするもんなぁ。」
「俺か?ああ…ダメ男だな…日本に戻った時にはチハルはもう居なかったよ。死んでしまっていて…辛かった。子供がいた事は知らなかったんだ。そして、モデルの今の奥さんと結婚して…でも…アリサを見た時チハルかと思った。だから近付いたんだ。チハルの代わりに愛したかったんだ。チハルの子供だとは知らなかったよ。そして、僕の祖父の子供だなんて…驚いたよ。お袋と腹違いの姉妹だろ?何が何なのか…」
「そ…そうだな。ややこしいな。親父にとって叔母さん?俺にとっては…おおおば?」
「え?神崎さんのおばさんなの?私…レイのおおおばさん?えええぇ!」
「サクラおおおばさん!はははっ!」
「アリサ叔母さん!」
「神崎さんまで…」
わざと私に明るく接してくれている…
痛いほどわかっていた。
私は頷くと、レイは頭をポンポンとしてくれ、そのまま顔を私の顔に近付け優しく唇にキスをした。
「良かった。ああ…本当に良かった。生きていてくれて…良かったよ。」
レイは私を抱き締め、鼻をすすっていた。
病室のドアをノックする音がし、神崎さんが入ってきた。
「アリサ…ああ…良かった。無事で…親父が…アリサを…あんな目に遭わせていたなんて知らなくて…」
「おい、親父、てめぇもサクラの気持ちなんて考えないでいたんだろ?自分の都合で振り回して…」
「親父?神崎さんはレイのお父さんなの?」
「ああ、知らなかった?先妻の子だけどな。親父がフランスにいる時にイタリア人の母親との間に出来た子が俺。日本に彼女を残して留学先で浮気して子供を作ったりして。スケベだよな。」
「いや…お前の母さんが積極的で…な…」
「でも日本に好きな女がいるって、母親と息子を捨てて日本に戻ったんだろ?」
「あ、いや…違わないけど、ちゃんとお金も渡していたし、お前にも年に何度も会いに行っていただろ?」
「そのお金で母さんは学校に通い、今は大学教授だもんな。」
「お前の母親は素敵な女だったよ。」
「素敵な女にはダメ男がいたりするもんなぁ。」
「俺か?ああ…ダメ男だな…日本に戻った時にはチハルはもう居なかったよ。死んでしまっていて…辛かった。子供がいた事は知らなかったんだ。そして、モデルの今の奥さんと結婚して…でも…アリサを見た時チハルかと思った。だから近付いたんだ。チハルの代わりに愛したかったんだ。チハルの子供だとは知らなかったよ。そして、僕の祖父の子供だなんて…驚いたよ。お袋と腹違いの姉妹だろ?何が何なのか…」
「そ…そうだな。ややこしいな。親父にとって叔母さん?俺にとっては…おおおば?」
「え?神崎さんのおばさんなの?私…レイのおおおばさん?えええぇ!」
「サクラおおおばさん!はははっ!」
「アリサ叔母さん!」
「神崎さんまで…」
わざと私に明るく接してくれている…
痛いほどわかっていた。