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POISON 〜プワゾン…毒
第5章 決心
「でも、本当に僕はアリサが好きだったよ。チハルの代わりではなくて、アリサが好きだった。でも、奥さんもいる…会社もある…僕はアリサが居てくれるだけで良かったんだ。顔を見れて話せるだけで幸せな気持ちになっていたんだ。アリサの事も考えないでごめん。」
私は首を振った。
この人はこの人なりに私を愛してくれていたんだ…
スッと神崎さんに対する重い気持ちが軽くなった気がした。
「僕の彼女でいてくれる?幸せにするから…な?」
神崎さんはレイが居るのに、私に言った。
「おい、親父!それは無理だ。サクラの心は親父はいない。」
「は?何言ってるんだ?あんなに、愛し合って…」
神崎さんは私の方を見た。
「ごめんなさい。神崎さん。」
私が謝ると
「サクラ、謝る事はない。こいつはサクラに謝っても謝りきれないくらいの傷を付けたんだからな。」
レイは私と神崎さんの間に立った。
「それより、爺さんを何とかしろよ。それがサクラへの愛だろ?」
爺さん…神崎…
私はまた震えだしていた。
「サクラ?ごめん。思い出させてしまったな…大丈夫。大丈夫だから。」
神崎さんが私に触れようとすると
「もう、サクラに触らないでくれよ。」
レイが神崎さんの手を払った。
「もう傷つけないでくれ。」
「レイ?アリサは僕が面倒をみる…」
「だからもうサクラの心は親父には無いって言ってるだろ?分かってるだろ?」
神崎さんは私を寂しそうな目で見つめた。
「そうか…分かった。僕には僕の出来る愛をアリサにあげることにするよ。じゃあ。」
「待って…神崎さん…神崎さんありがとう。私に幸せをくれてありがとう。感謝しています。」
振り返らず神崎さんは出て行った。
私は泣いてしまった。
私を助けてくれて、私が初めて好きになった人。
私の心が廃れ都合のいい女としか思われていないような気がして心を閉ざしてしまっても、私を優しく包み込んでくれていた。
それなのに、没落させたいなんて思ったりして…
私は後悔した。
私は首を振った。
この人はこの人なりに私を愛してくれていたんだ…
スッと神崎さんに対する重い気持ちが軽くなった気がした。
「僕の彼女でいてくれる?幸せにするから…な?」
神崎さんはレイが居るのに、私に言った。
「おい、親父!それは無理だ。サクラの心は親父はいない。」
「は?何言ってるんだ?あんなに、愛し合って…」
神崎さんは私の方を見た。
「ごめんなさい。神崎さん。」
私が謝ると
「サクラ、謝る事はない。こいつはサクラに謝っても謝りきれないくらいの傷を付けたんだからな。」
レイは私と神崎さんの間に立った。
「それより、爺さんを何とかしろよ。それがサクラへの愛だろ?」
爺さん…神崎…
私はまた震えだしていた。
「サクラ?ごめん。思い出させてしまったな…大丈夫。大丈夫だから。」
神崎さんが私に触れようとすると
「もう、サクラに触らないでくれよ。」
レイが神崎さんの手を払った。
「もう傷つけないでくれ。」
「レイ?アリサは僕が面倒をみる…」
「だからもうサクラの心は親父には無いって言ってるだろ?分かってるだろ?」
神崎さんは私を寂しそうな目で見つめた。
「そうか…分かった。僕には僕の出来る愛をアリサにあげることにするよ。じゃあ。」
「待って…神崎さん…神崎さんありがとう。私に幸せをくれてありがとう。感謝しています。」
振り返らず神崎さんは出て行った。
私は泣いてしまった。
私を助けてくれて、私が初めて好きになった人。
私の心が廃れ都合のいい女としか思われていないような気がして心を閉ざしてしまっても、私を優しく包み込んでくれていた。
それなのに、没落させたいなんて思ったりして…
私は後悔した。