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POISON 〜プワゾン…毒
第5章 決心
「話しがあるんだ。ちょっと重いけど…」
いよいよお別れのはなしかな。
「俺の爺さんの事だけど…訴える?あ、俺の爺さんだからとか気にしないで、サクラはどうしたいか…訴えると…法廷で…大勢の前で真実を話さないといけないんだよ。事細かに…聞かれたくないことも聞かれるし…サクラは堪えられる?俺は…サポートする。支えてあげるし、いつもサクラの味方だから。」
あの悍ましい光景が浮かび、大勢の前でそれを話す?
無理…
私の手は震えてしまった。
「サクラ…サクラ…大丈夫。今思い出さなくてもいいよ。ごめんよ。大丈夫だから。大丈夫。」
レイは抱き締めてくれた。
この問題を何とかしなければ前に進めない…
でも…怖くて辛くて苦くて、なかなか進めない。
「俺はあの爺さんを許せない。殺してやりたいくらいだ。サクラも許せないと思ってると思う。でも、罰するにはサクラの証言がいる…殺したいくらい憎い爺さんだけど、サクラが死んでしまいそうなくらい辛い目に遭うのはもっと嫌なんだ。世間とかマスコミとか…信じられないくらい酷いから。」
私はレイの腕の中で震えながら、落ち着こうとした。
「もう、会いたくない。もう、顔も見たくない。もう、思い出したくない。」
震えた声でやっとのことで思ったことを話せた。
「奴の居ないところに行こう。世間とか気にならないところに行こう。そしたら…きっとサクラはサクラになれるよ。」
「私になれる?」
「俺と…俺とイタリアに行こう。イタリアでモデルの仕事の話しがあるんだ。」
「レイとイタリア?」
「もう、周りを気にしなくていいんだ。イタリアは陽気だぞ。」
イタリア…
「ずっと…ずっとサクラを守るから。な!」
ずっと?ずっとってずっと?
「親父がサクラを連れて来た時から気になっていたんだ。何故だろう。惹かれて…ははは」
「でも…私…レイの思うような人間じゃないし…おおおばさんだし、あなたのお爺さんやお父さんと関係があった…」
突然レイは私の口を手で押さえた。
「今のサクラが…ここにいるサクラが好きなんだ。」
私はレイに連れられて病院を出た。
いよいよお別れのはなしかな。
「俺の爺さんの事だけど…訴える?あ、俺の爺さんだからとか気にしないで、サクラはどうしたいか…訴えると…法廷で…大勢の前で真実を話さないといけないんだよ。事細かに…聞かれたくないことも聞かれるし…サクラは堪えられる?俺は…サポートする。支えてあげるし、いつもサクラの味方だから。」
あの悍ましい光景が浮かび、大勢の前でそれを話す?
無理…
私の手は震えてしまった。
「サクラ…サクラ…大丈夫。今思い出さなくてもいいよ。ごめんよ。大丈夫だから。大丈夫。」
レイは抱き締めてくれた。
この問題を何とかしなければ前に進めない…
でも…怖くて辛くて苦くて、なかなか進めない。
「俺はあの爺さんを許せない。殺してやりたいくらいだ。サクラも許せないと思ってると思う。でも、罰するにはサクラの証言がいる…殺したいくらい憎い爺さんだけど、サクラが死んでしまいそうなくらい辛い目に遭うのはもっと嫌なんだ。世間とかマスコミとか…信じられないくらい酷いから。」
私はレイの腕の中で震えながら、落ち着こうとした。
「もう、会いたくない。もう、顔も見たくない。もう、思い出したくない。」
震えた声でやっとのことで思ったことを話せた。
「奴の居ないところに行こう。世間とか気にならないところに行こう。そしたら…きっとサクラはサクラになれるよ。」
「私になれる?」
「俺と…俺とイタリアに行こう。イタリアでモデルの仕事の話しがあるんだ。」
「レイとイタリア?」
「もう、周りを気にしなくていいんだ。イタリアは陽気だぞ。」
イタリア…
「ずっと…ずっとサクラを守るから。な!」
ずっと?ずっとってずっと?
「親父がサクラを連れて来た時から気になっていたんだ。何故だろう。惹かれて…ははは」
「でも…私…レイの思うような人間じゃないし…おおおばさんだし、あなたのお爺さんやお父さんと関係があった…」
突然レイは私の口を手で押さえた。
「今のサクラが…ここにいるサクラが好きなんだ。」
私はレイに連れられて病院を出た。