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POISON 〜プワゾン…毒
第6章 一緒

マンションの地下から重い鉄の扉を開け、階段を上り、また重い鉄の扉を開け廊下を歩いた。
引き返そうかと何度か思ったが、私はこの窓のない部屋のドアを開けていた。
部屋に入るとプワゾンの香りが漂っていた。
しかし、以前あったあのいやらしい道具は片付けられ、鉄のベッドに、鉄の机と黒の革張りのソファーが置かれていた。
しかし、前と同じで温かみのない部屋だった。
「よく来てくれたな。来てくれないと思ったよ。」
自分でも何故来てしまったのか後悔していた。
神崎は私の前にティーカップを置き、紅茶を入れた。
「チハルは…俺の他に男がいたんだ。結婚するからと俺に別れを言ってきた。だが、相手は結婚していて…騙されたんだ。それでもチハルはその男を信じていたが、奥さんに子供が出来て、別れを言いだされた。俺がチハルにやった金はそいつに貢がれ、そいつはその金で奥さんと子供のために家を買い、車を買い、旅行に行き…贅沢三昧だったんだ。証拠の写真もある…」
色褪せた写真を何枚も見せてくれた。
知らない男と幸せそうに写るママ、盗撮なのか男と抱き合っているママ…
「お前の母親に別れを言われ俺はお前を…お前の母親は男に別れを言われ、心が壊れてしまい…俺には支えられなかったよ。何をしても、何を言っても…無駄で…そして、駅のホームで…」
「そ…そんな…」
「俺はそいつが憎くて、そいつを破滅させようと躍起になりお前がどうなったか考える余裕もなかった。復讐を果たした後、お前を探したが、深く探せなかった。お前を犯した男だからな。で…お前を見つけた時、チハルかと思ったよ。本当に…」
神崎の手が私の膝に置かれた。
引き返そうかと何度か思ったが、私はこの窓のない部屋のドアを開けていた。
部屋に入るとプワゾンの香りが漂っていた。
しかし、以前あったあのいやらしい道具は片付けられ、鉄のベッドに、鉄の机と黒の革張りのソファーが置かれていた。
しかし、前と同じで温かみのない部屋だった。
「よく来てくれたな。来てくれないと思ったよ。」
自分でも何故来てしまったのか後悔していた。
神崎は私の前にティーカップを置き、紅茶を入れた。
「チハルは…俺の他に男がいたんだ。結婚するからと俺に別れを言ってきた。だが、相手は結婚していて…騙されたんだ。それでもチハルはその男を信じていたが、奥さんに子供が出来て、別れを言いだされた。俺がチハルにやった金はそいつに貢がれ、そいつはその金で奥さんと子供のために家を買い、車を買い、旅行に行き…贅沢三昧だったんだ。証拠の写真もある…」
色褪せた写真を何枚も見せてくれた。
知らない男と幸せそうに写るママ、盗撮なのか男と抱き合っているママ…
「お前の母親に別れを言われ俺はお前を…お前の母親は男に別れを言われ、心が壊れてしまい…俺には支えられなかったよ。何をしても、何を言っても…無駄で…そして、駅のホームで…」
「そ…そんな…」
「俺はそいつが憎くて、そいつを破滅させようと躍起になりお前がどうなったか考える余裕もなかった。復讐を果たした後、お前を探したが、深く探せなかった。お前を犯した男だからな。で…お前を見つけた時、チハルかと思ったよ。本当に…」
神崎の手が私の膝に置かれた。

