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POISON 〜プワゾン…毒
第6章 一緒
すぐに電話に神崎さんは出てくれた。

「すぐに、マンションのあの二階のあの部屋に…来て、急いで!お願い!」

神崎はまた父親がアリサを傷つけてたのかと思い、慌てて部屋に来た。
ちょうどこのマンションのアリサの部屋にいたのだった。

「アリサ!大丈夫か?」

足と手をベッドに縛り付けられ、傍に寝転んでいる父親を見つけた。

「親父!またか?アリサ!」

「息を、息をしていないようなの。早く!早く!」

「な…なんだ?」

慌てて神崎を仰向けにすると、息を確認し、心臓マッサージをしていた。

「ああ、どうして…こんな…」
私は泣きじゃくりながら、頭をあげて様子を見ていた。

「親父、何してんだよ!おい!起きろよ!起きろ!」

「救急車に…なんとか連絡はしたけど…」

神崎さんは手を止め私の縛られた手足の紐を解いてくれた。

「アリサ…一体…」

「ごめんなさい。私…私…」


救急車が来ると救急隊員が一生懸命心臓マッサージをしていた。
そしてそのまま神崎さんと共に救急車に乗って行ってしまった。

私は、慌てて神崎のスマートフォンの自分との写真の画像を削除し、カメラを探した。
そしてカメラに映った二人の動画を削除した。

愛してるって…
こんな愛し方しかできないって…
そんな…

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