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第1章 ママとの生活

私は救急車に乗せられ、病院に運ばれた。
女医さんが柔らかい笑顔で、「大丈夫よ」と言っていた。

大丈夫？
私大丈夫なんだ…

そう思いながら、腕に注射を打たれ管が繋がれた。

病院だ…
また、ママが怒ってしまう…
どうしよう…
ママ、ごめんなさい。

ママのせいじゃないのに。
私が馬鹿だからいけないんだ…

ママ…ママ…


「お母さんは？」
養護教諭が私に尋ねたが、私は首を横に振った。
「警察に探して貰わないと…」
またママが悪者になってママが嫌な思いをする…
「ママには言わないで。ママを探さないで。お願いだから！ママは悪くないし、ママは！」
私が起き上がり取り乱すと
「大丈夫。大丈夫だから…」
そう宥められ、点滴の管に注射を入れられると力が抜け動けなくなった。

ママに会いたい。
ママ…

優しいママ …