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POISON 〜プワゾン…毒
第1章 ママとの生活

「ママ、いい匂いね。」
ママは甘い香りの香水をつけていた。
「ヨシヒコさんに貰ったの。」
ヨシヒコとはおじさんの事だった。
「アリサにも付けて〜。」
「アリサにはまだ早いわよ。もっと大人になってからね。」
ママはそう言うと引き出しにしまった。
「じゃあ、仕事に行ってくるわね。ちゃんと戸締りしてね。お昼ご飯はちゃぶ台にあるから。」
「うん。ママ、行ってらっしゃい。」
ママはデパートの地下で土日だけ惣菜を売っている。
普段は近くの運送会社の事務をしているが、それだけでは生活が苦しいので、時給のいい土日のデパートの地下で掛け持ちで働いていたのだった。
私は父親を知らない。
ママが高校生の時に私を妊娠し、そのまま高校を辞めて一人で産んで一人で私を育ててくれていたのだ。
ママはパパのことを何も言わなかった。だから私も何も聞かなかった。
パパがいないのが当たり前の生活だったからかもしれない。
私はママが帰るまでに家の掃除をして、洗濯をして、布団を干して…
お米を研いでおくのだ。
ママが疲れて帰るから少しでも楽にしてあげたかったから、私に出来ることはやりたかったのだ。
ママは甘い香りの香水をつけていた。
「ヨシヒコさんに貰ったの。」
ヨシヒコとはおじさんの事だった。
「アリサにも付けて〜。」
「アリサにはまだ早いわよ。もっと大人になってからね。」
ママはそう言うと引き出しにしまった。
「じゃあ、仕事に行ってくるわね。ちゃんと戸締りしてね。お昼ご飯はちゃぶ台にあるから。」
「うん。ママ、行ってらっしゃい。」
ママはデパートの地下で土日だけ惣菜を売っている。
普段は近くの運送会社の事務をしているが、それだけでは生活が苦しいので、時給のいい土日のデパートの地下で掛け持ちで働いていたのだった。
私は父親を知らない。
ママが高校生の時に私を妊娠し、そのまま高校を辞めて一人で産んで一人で私を育ててくれていたのだ。
ママはパパのことを何も言わなかった。だから私も何も聞かなかった。
パパがいないのが当たり前の生活だったからかもしれない。
私はママが帰るまでに家の掃除をして、洗濯をして、布団を干して…
お米を研いでおくのだ。
ママが疲れて帰るから少しでも楽にしてあげたかったから、私に出来ることはやりたかったのだ。

