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POISON 〜プワゾン…毒
第2章 私はアリサ

「マリナの奴、どこかの施設に移されたな。学校にも来ていなかったよ。」
中学生のカイトがボソッと言った。
「高校生と付き合っていたのがバレたから?」
カイトに尋ねると
「ショーンが…マリナの画像とか動画をネットで売ってたんだ。」
「え?」
「世界中の人がマリナの裸を観たんだ。」
「え?そ…そんな…」
「ロリコン親父がウヨウヨいるからな。マリナは可愛いし、ほら、おっぱいも大きい方だろ?だから。」
「ひどい…」
「やってるところも撮っていたんだって。」
「やってるところ?」
「エッチだよ。かなりハードだったってよ。」
ハードがどんな事なのかよく分からなかったし、私の知るエッチはおじさんに犯された出来事だけだった。
あの時の事を思い出すと、身体が硬直してしまうのだった。
「おい、アリサ。アリサ?大丈夫か?」
カイトが私を呼んでいた。
「ん…ん。大丈夫。」
「そうか?顔が怖いぞ。」
「元からこんな顔だから。」
「まぁ、そうだが…。……。反論しないのか?普通なら怒るところだろ?」
「そう?」
「うん。ってかお前、冷めてんな。」
「そうかな?」
「普通なら、うっそー。どうして〜。そんなぁー。可哀想〜。って言うんじゃないか?」
「うん。可哀想だと思ってる。辛いだろうなって。」
「そ…そうか?」
私はあまり感情を表に出さなくなっていたのかも知れない。
特にここの施設に居る子達は辛く重いものを背負って来る訳で、いちいち騒ぎ立てて可哀想がる事もないし。
「あいつ、妊娠してたらしいよ。」
「は?妊娠?だってまだ中学生じゃん?妊娠なんてするの?」
私は子供は妊娠しないと信じ込んでいた。
「お前は妊娠しなかったの?」
カイトは真面目な顔をして言った。
エッチをしたら妊娠するものなんだ…
「私はしなかった。」
「そうか、良かったな。」
「う…うん。」
私は恐ろしくなった。
妊娠していたら、今頃は…
「私、まだ生理が来てないの。」
私の言葉にカイトは
「な…なんだ…まだお前はお子ちゃまか。だいたい男にそんな事な言わなくてもいいんだぞ。」
カイトは何故か恥ずかしそうに言った。
私はまだ生理が来ていない。
良かった…妊娠していない…
あんな怖い思いをしたのに、自分には妊娠の可能性がなかった事になぜか安堵していた。
中学生のカイトがボソッと言った。
「高校生と付き合っていたのがバレたから?」
カイトに尋ねると
「ショーンが…マリナの画像とか動画をネットで売ってたんだ。」
「え?」
「世界中の人がマリナの裸を観たんだ。」
「え?そ…そんな…」
「ロリコン親父がウヨウヨいるからな。マリナは可愛いし、ほら、おっぱいも大きい方だろ?だから。」
「ひどい…」
「やってるところも撮っていたんだって。」
「やってるところ?」
「エッチだよ。かなりハードだったってよ。」
ハードがどんな事なのかよく分からなかったし、私の知るエッチはおじさんに犯された出来事だけだった。
あの時の事を思い出すと、身体が硬直してしまうのだった。
「おい、アリサ。アリサ?大丈夫か?」
カイトが私を呼んでいた。
「ん…ん。大丈夫。」
「そうか?顔が怖いぞ。」
「元からこんな顔だから。」
「まぁ、そうだが…。……。反論しないのか?普通なら怒るところだろ?」
「そう?」
「うん。ってかお前、冷めてんな。」
「そうかな?」
「普通なら、うっそー。どうして〜。そんなぁー。可哀想〜。って言うんじゃないか?」
「うん。可哀想だと思ってる。辛いだろうなって。」
「そ…そうか?」
私はあまり感情を表に出さなくなっていたのかも知れない。
特にここの施設に居る子達は辛く重いものを背負って来る訳で、いちいち騒ぎ立てて可哀想がる事もないし。
「あいつ、妊娠してたらしいよ。」
「は?妊娠?だってまだ中学生じゃん?妊娠なんてするの?」
私は子供は妊娠しないと信じ込んでいた。
「お前は妊娠しなかったの?」
カイトは真面目な顔をして言った。
エッチをしたら妊娠するものなんだ…
「私はしなかった。」
「そうか、良かったな。」
「う…うん。」
私は恐ろしくなった。
妊娠していたら、今頃は…
「私、まだ生理が来てないの。」
私の言葉にカイトは
「な…なんだ…まだお前はお子ちゃまか。だいたい男にそんな事な言わなくてもいいんだぞ。」
カイトは何故か恥ずかしそうに言った。
私はまだ生理が来ていない。
良かった…妊娠していない…
あんな怖い思いをしたのに、自分には妊娠の可能性がなかった事になぜか安堵していた。

