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POISON 〜プワゾン…毒
第2章 私はアリサ

「マリナの赤ちゃん、どうしたのかな…」
「うん、まだ中学生だし、相手もあんなだし…中絶したんじゃないかな?」
「中絶?」
「堕ろすしかないだろ?」
「う…ん…マリナ、大丈夫かな。」
「どうだろ?大丈夫じゃなくても生きていかないとだからな。」
「泣いてないかな?」
「泣いてるかもな。好きな奴に酷いことされて、妊娠して中絶なんてな。」
「う…ん。」
「ここにいる奴は病んでる奴が多いからな。病んでる奴と病んでる奴がいると、もっと病んでしまったり。普段はいい子でも、裏では悪だったり、急に悪になったりするからな。」
「そ…そんな。」
私は泣きそうになった。
「お前も気を付けろよ。俺も必死で堪えたりしているし…」
カイトは遠くを見つめ
「俺、虐待されていたんだ。だから…心が病んでる。お前もだろ?」
カイトの顔の傷を私は見つめた。
「私は…私も病んでる?」
「さぁ?病んでるのは自分じゃ気づかなかったりするらしいから。」
「うん。気を付ける。」
「お前、素直だな。」
「そ…う?」
素直なのは、ここに居る子達はみんな大きな傷を抱えていて、無理に自分の傷を広げたり、他人を傷つけたりするのは無意識に避けているからなのかも知れない。
「お前と話すと俺も素直になれるよ。なんだか。ははは。イライラがスッとする。」
カイトは他の子に凄んだり、無視をしたり、職員に反抗したりしていた。暴れたりもしていた。
「じゃ、イライラしたら私のところに来たらいいよ。いつの間にかイライラとかが消えるかも知れないし。」
「お…おお。そうするわ。そしたら俺はいい子になれるかもな。」
「みんな驚くんじゃない?カイトの体調を心配するかもね。」
「ははは。みんなを心配させてやるかな。」
カイトは笑っていた。
最初会った時のあの鋭い眼差しは消えていた。
「うん、まだ中学生だし、相手もあんなだし…中絶したんじゃないかな?」
「中絶?」
「堕ろすしかないだろ?」
「う…ん…マリナ、大丈夫かな。」
「どうだろ?大丈夫じゃなくても生きていかないとだからな。」
「泣いてないかな?」
「泣いてるかもな。好きな奴に酷いことされて、妊娠して中絶なんてな。」
「う…ん。」
「ここにいる奴は病んでる奴が多いからな。病んでる奴と病んでる奴がいると、もっと病んでしまったり。普段はいい子でも、裏では悪だったり、急に悪になったりするからな。」
「そ…そんな。」
私は泣きそうになった。
「お前も気を付けろよ。俺も必死で堪えたりしているし…」
カイトは遠くを見つめ
「俺、虐待されていたんだ。だから…心が病んでる。お前もだろ?」
カイトの顔の傷を私は見つめた。
「私は…私も病んでる?」
「さぁ?病んでるのは自分じゃ気づかなかったりするらしいから。」
「うん。気を付ける。」
「お前、素直だな。」
「そ…う?」
素直なのは、ここに居る子達はみんな大きな傷を抱えていて、無理に自分の傷を広げたり、他人を傷つけたりするのは無意識に避けているからなのかも知れない。
「お前と話すと俺も素直になれるよ。なんだか。ははは。イライラがスッとする。」
カイトは他の子に凄んだり、無視をしたり、職員に反抗したりしていた。暴れたりもしていた。
「じゃ、イライラしたら私のところに来たらいいよ。いつの間にかイライラとかが消えるかも知れないし。」
「お…おお。そうするわ。そしたら俺はいい子になれるかもな。」
「みんな驚くんじゃない?カイトの体調を心配するかもね。」
「ははは。みんなを心配させてやるかな。」
カイトは笑っていた。
最初会った時のあの鋭い眼差しは消えていた。

