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POISON 〜プワゾン…毒
第3章 アリサでいる事
カフェオレを飲みながらカイトと近況を話していた。

「そう言えばさっき、スカウトされちゃったの。ふふふ。」

「スカウト?何の?」

「モデルよ。」

「騙されてるじゃないのか?」
怪訝な顔をしながらカイトは私の顔を見た。

「あはは。キララも言ったけど…ちゃんと施設長と話して貰おうと思って。」

「もし騙されてなかったら、モデルになっちゃうのか?」

「まだ、分からないけど…私…早くお金を稼ぎたいから。」

「俺が…俺が早く一人前になるから、そして金持ちになるからアリサはそんなに焦らなくても…あっ、スマホ欲しがってたよな。」

「う…うん。高校生になるとみんな持ってるし…高校に入ってスマホも持てないなんて、惨めでしょ?」

カイトは押入れを開け、リボンのついた箱をくれた。

「開けてみて。」

リボンを取り包装を取ると、欲しかったスマホだった。

「す…すごい!これ、私に?」

「ああ、これくらいならしてあげられるから。入学祝いだよ。でも使いすぎるなよ。施設の事務所にWi-Fiのキーナンバーをきけば、施設ではフリーで使えるから。」

「え?いいの?ありがとう。ありがとう。カイト。」
私はカイトに抱き付いてお礼を言った。

「なぁ、アリサ、高校卒業したらここで一緒に住まないか?あ、ここじゃなくても、もう少し広いところで…」

「え?一緒に?」

「俺、3年したらもっと料理がうまくなってるし…もっと給料も上がるし…毎日うまいもの食わせてあげるし…な?」

カイトは私を抱き締め、唇にキスをした。

「一生アリサを大切にするよ。」

カイトは私を座布団の上に押し倒した。



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