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第3章 アリサでいる事

キララにモデルになれると言うと、とても喜んでくれた。

「アリサちゃん、ランウェイをこうやって歩くのね。」
キララはファッションモデルの真似をして歩いた。

「あはは。まだまだ、歩き方も知らないもの。」

「きっとアリサちゃんなら、大丈夫。だってアリサちゃん、かっこいいし、美人だもの。」

「キララ、ありがとうね。あなたは私の可愛い妹よ。」



モデル事務所には主に週末通うことになった。
テレビに出ている人、ファッション雑誌と契約している人、体の一部分だけのモデル、イベントのマネキン的なモデルといろいろな人がいた。
みんなとても綺麗で華やかで気が強かった。

私はショーモデルとしてのレッスンが始まった。
食事制限や歩き方、仕草、視線…
髪の先から足の爪まで神経を集中させろと言われ、そんなのできそうにもなかったが、それができなければモデルは無理だと言われた。
生半可な気持ちで出来る事では無いんだと思った。

私は食事制限をしながら、モデルになれるように努力を始めた。