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POISON 〜プワゾン…毒
第3章 アリサでいる事
モデルになるにはお金がかかる事が分かった。
レッスン代は無料だが、レッスン場までの交通費、自分を綺麗にする為にスキンケアやヘアケア、ネイルケアまで…

着飾って綺麗になるのは当たり前で、いかに素の自分を輝かせるかが勝負だった。

施設からのお小遣いでは間に合わないし、仕事もまだ出来ていない。足りない分はカイトが私にお小遣いをくれたのだった。

月に一度か二度カイトの所に行き私は小遣いを貰っていた。
私が行く度にカイトは料理を振る舞ってくれ、栄養価も勉強し、私が太らないように、肌が綺麗でいられるように、元気でいられるようにと、考えて作ってくれていた。

「カイト、これ、ほんと美味しいっ。」

「糖質を抑えて、たんぱく質多目だよ。出汁をちょっと濃いめに出して、スパイスをいろいろ使ってる。オイルもサラダ油じゃ無くて…おい、聞いてる?」

「ふふふっ、美味しくて夢中になっちゃうの。」

カイトの事は好き。
でも恋では無い…



「声、出してもいいんだよ。」
カイトはセックスの時に言う。

「恥ずかしいから…」
私はそう答えていたが、不感症なのかあまり感じないのだ。感じないどころか、痛くて苦痛だった。

カイトは私を無心に愛撫しているが、私は目を閉じセックスが終わるのを待っていた。

「アリサ…ハァハァ…アリサ…」
パンパンと私のお尻とカイトの腰が当たる音がする。

カイトはセックスしか頭になくなり、私が痛みで身を捩っても気づかずに、集中している。

「カイト…アッンッ」
私が痛みで声を漏らすともっと激しく私を突き上げだすのだった。

「カイト…アッ…イッ…」

カイトの動きが止まると私はホッとした。
そして小遣いを貰い帰るのだった。

お金の為にカイトの所に来ている自分が情けなく、カイトにも申し訳ないとは思っていた。


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