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POISON 〜プワゾン…毒
第3章 アリサでいる事
私は高校3年になり、モデル事務所に登録して2年が過ぎた。
仕事はたった3回。
そのうち2回は急に休んだ人の代わりでの仕事で、イベントのビラ配りだった。
モデルとしての仕事はたった一度…
私は進路に迷っていた。
大学で勉強をするか、普通に就職するか、モデルで頑張るか…
高校の友達はほぼ進学。私は進学したくても費用が無い。モデルで稼ぎながら大学の学費と生活費にしようとしていたが、稼ぐどころかカイトに足りないお金を援助して貰っているし、 施設に居られるのもあと1年もない。このままでは自立が出来ない。
私は焦っていた。
「アリサちゃん、進路どうするの?」
高校2年になったキララが朝食の時に言った。
「うーん…まだ決めて無いの。」
私はため息混じりで答えた。
キララにスマホを買ってあげられていない。
「そっかぁ。なかなかなりたいものがあっても、なれなかったりするものね。私ね…フードコーディネーターになりたくて。なれるかな?」
「フードコーディネーター?」
「そう。食のスペシャリストよ。高校卒業したら専門学校に行こうと思ってるの。」
「そんな仕事もあるのね。キララはカフェでのバイトも頑張ってるものね。」
「アリサちゃんにお料理を教わって、とても楽しかったし、幸せな気持ちになれたの。いっぱいアリサちゃんに教わったよね。お裁縫も。普通ならお母さんに教わるような事をアリサちゃんに教えて貰えて。私のママよね。」
「えー、ママだなんて…ひとつしか違わないのに。」
「一家心中の時の怪我の後遺症があったユカも手がうまく動かなかったのに、アリサちゃんがお裁縫の楽しさを教えてあげたから、克服して今は洋裁の学校に通ってるし…」
「ユカは辛い事がいっぱいだったからね。お裁縫してる時は辛い事を忘れていられるって。ユカはとっても丁寧に作るし、私より全然素敵なものを作るようになったし。ユカの力よ。」
ユカも学校に行きながら、デパートや量販店の洋服のお直しのバイトをして自立しようと頑張っている。
私は…時間があればレッスン。そして援助してもらう為にカイトに抱かれて…ますます自分はダメ人間だなと思えてしまうのだった。
仕事はたった3回。
そのうち2回は急に休んだ人の代わりでの仕事で、イベントのビラ配りだった。
モデルとしての仕事はたった一度…
私は進路に迷っていた。
大学で勉強をするか、普通に就職するか、モデルで頑張るか…
高校の友達はほぼ進学。私は進学したくても費用が無い。モデルで稼ぎながら大学の学費と生活費にしようとしていたが、稼ぐどころかカイトに足りないお金を援助して貰っているし、 施設に居られるのもあと1年もない。このままでは自立が出来ない。
私は焦っていた。
「アリサちゃん、進路どうするの?」
高校2年になったキララが朝食の時に言った。
「うーん…まだ決めて無いの。」
私はため息混じりで答えた。
キララにスマホを買ってあげられていない。
「そっかぁ。なかなかなりたいものがあっても、なれなかったりするものね。私ね…フードコーディネーターになりたくて。なれるかな?」
「フードコーディネーター?」
「そう。食のスペシャリストよ。高校卒業したら専門学校に行こうと思ってるの。」
「そんな仕事もあるのね。キララはカフェでのバイトも頑張ってるものね。」
「アリサちゃんにお料理を教わって、とても楽しかったし、幸せな気持ちになれたの。いっぱいアリサちゃんに教わったよね。お裁縫も。普通ならお母さんに教わるような事をアリサちゃんに教えて貰えて。私のママよね。」
「えー、ママだなんて…ひとつしか違わないのに。」
「一家心中の時の怪我の後遺症があったユカも手がうまく動かなかったのに、アリサちゃんがお裁縫の楽しさを教えてあげたから、克服して今は洋裁の学校に通ってるし…」
「ユカは辛い事がいっぱいだったからね。お裁縫してる時は辛い事を忘れていられるって。ユカはとっても丁寧に作るし、私より全然素敵なものを作るようになったし。ユカの力よ。」
ユカも学校に行きながら、デパートや量販店の洋服のお直しのバイトをして自立しようと頑張っている。
私は…時間があればレッスン。そして援助してもらう為にカイトに抱かれて…ますます自分はダメ人間だなと思えてしまうのだった。