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POISON 〜プワゾン…毒
第3章 アリサでいる事
気付くと私は、駅のホームにいた。
そして、誰かの膝に頭を乗せていて、背中にはスーツの上着が掛けられていた。
「あ…ん…」
私が頭をゆっくりと上げると
「大丈夫?」
と声がした。
「あ、あ!す…すみません。」
私は慌てて起き上がった。
クラッとし、抱きかかえられた。
「ゆっくり、ゆっくり起き上がらないと。」
優しい声だった。
「貧血?ちゃんとご飯食べてる?」
「わ…私…すみません。ずっとこうして?」
「大丈夫だよ。10分くらいかな。」
「そ…そうでしたか。ご迷惑を掛けてすみません。」
「そう言えば、君…前にもこんな事があったな。あの時はトイレに連れ込んで…なかなか中年男と女子高生がトイレにから出てこないと通報されたっけ。ははは。」
「あ、あの時の?あの時はありがとうございました。お礼を言いたかったんですが、名前も連絡先も分からなくて。警察は教えてくれなくて。」
「あ、あ、個人情報だからね。」
私は立ち上がりお礼をしようと立ち上がると、よろけてしまった。
「無理したらダメだよ。ゆっくり。ねっ。」
「ありがとうございました。もう大丈夫ですから。」
「大丈夫じゃなさそうだから、送るよ。。電車でだけど…送るから。」
男性は私の手を取り、
「ゆっくりね。」
と歩きだした。
「背が高いね。何かスポーツしているの?」
「いえ、何も…」
「だろうなぁ。そんなに細いし…どこか悪いのかな?」
「健康です。モデルをしていて…」
「モデル?」
「モデル…の卵ですが…みんなもっと細いし綺麗なんです。」
「名前は?」
「アリサです。アリサって名前でモデルをしています。」
「そうなんだ。モデルさんも大変なんだね。でも…僕は…僕はもう少し君は太った方が綺麗になれると思うよ。あ、僕の主観だけど。」
そう言い、私の顔を覗き込んだ。
「何か力になれるかも。」
彼はスマホを取り出し、
「連絡先の交換しない?」
と言った。
私のは、カイトの部屋に置いて来た事を思い出した。
「ご…ごめんなさい。携帯電話もスマホも持ってないの。」
彼は驚いた表情をしたが、
「じゃあ、これ。」
彼は内ポケットから名刺を取り出し、プライベート用の電話番号とメールアドレスを書き込んだ。
「健康が一番だよ。」
彼はそう言って施設の近くの公園まで送って貰い別れた。
そして、誰かの膝に頭を乗せていて、背中にはスーツの上着が掛けられていた。
「あ…ん…」
私が頭をゆっくりと上げると
「大丈夫?」
と声がした。
「あ、あ!す…すみません。」
私は慌てて起き上がった。
クラッとし、抱きかかえられた。
「ゆっくり、ゆっくり起き上がらないと。」
優しい声だった。
「貧血?ちゃんとご飯食べてる?」
「わ…私…すみません。ずっとこうして?」
「大丈夫だよ。10分くらいかな。」
「そ…そうでしたか。ご迷惑を掛けてすみません。」
「そう言えば、君…前にもこんな事があったな。あの時はトイレに連れ込んで…なかなか中年男と女子高生がトイレにから出てこないと通報されたっけ。ははは。」
「あ、あの時の?あの時はありがとうございました。お礼を言いたかったんですが、名前も連絡先も分からなくて。警察は教えてくれなくて。」
「あ、あ、個人情報だからね。」
私は立ち上がりお礼をしようと立ち上がると、よろけてしまった。
「無理したらダメだよ。ゆっくり。ねっ。」
「ありがとうございました。もう大丈夫ですから。」
「大丈夫じゃなさそうだから、送るよ。。電車でだけど…送るから。」
男性は私の手を取り、
「ゆっくりね。」
と歩きだした。
「背が高いね。何かスポーツしているの?」
「いえ、何も…」
「だろうなぁ。そんなに細いし…どこか悪いのかな?」
「健康です。モデルをしていて…」
「モデル?」
「モデル…の卵ですが…みんなもっと細いし綺麗なんです。」
「名前は?」
「アリサです。アリサって名前でモデルをしています。」
「そうなんだ。モデルさんも大変なんだね。でも…僕は…僕はもう少し君は太った方が綺麗になれると思うよ。あ、僕の主観だけど。」
そう言い、私の顔を覗き込んだ。
「何か力になれるかも。」
彼はスマホを取り出し、
「連絡先の交換しない?」
と言った。
私のは、カイトの部屋に置いて来た事を思い出した。
「ご…ごめんなさい。携帯電話もスマホも持ってないの。」
彼は驚いた表情をしたが、
「じゃあ、これ。」
彼は内ポケットから名刺を取り出し、プライベート用の電話番号とメールアドレスを書き込んだ。
「健康が一番だよ。」
彼はそう言って施設の近くの公園まで送って貰い別れた。