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POISON 〜プワゾン…毒
第3章 アリサでいる事
日曜日の午後に迎えの車が来た。
「アリサ、僕は明日の朝一に用事があって…そのままそっちに向かうから、この車で帰ってくれな。あ…食事はちゃんとするんだよ。施設の食事メニューは決まってるのか。ん…明日、は無理かな。明後日に施設長と話しをしたいな。僕からも連絡はするけど、宜しく伝えておいて。」
慌ただしくいろんな事を言った。
「はい。分かりました。ありがとうございました。」
一人で帰るのは寂しいと思った。ここでのレッスンは大変だったけど新鮮で楽しかったのだ。
私は帰りの車の中で英会話講座をずっと聞いていた。
でも頭の中は神崎さんの事でいっぱいで全然覚えられていなかった。
施設に着くと運転手が荷物を降ろしてくれ、土産をくれた。
「神崎さんからです。あ、このラスク軽井沢のお土産ナンバー3に入るくらい人気なんだよ。みんなに。」
何袋も土産をくれた。神崎さんの心遣いに私は感謝したのだった。
施設に入ろうとすると、キララがカイトと帰ってきた。
キララは私を見ると笑顔で走り寄ってきた。
「アリサちゃん、お帰り!どうだった?こんなに沢山の…お土産?わぁ、凄い。私持ってあげる。みんな喜ぶわよー。」
私の足元に置かれていた紙袋を手に取るキララの手首は明らかに強く握られた跡があった。
キララが先に施設に入って行くのを見届けると、カイトを睨みつけた。そしてカイトの胸ぐらを掴んでいた。
「キララを辛い目に合わせたら、お前をぶっ殺すからな。覚えとけよ!」
そう言うと、手を乱暴に降ろし、自分の荷物を持った。そして立ち竦んでいるカイトに
「みんな、カイトが来ると喜ぶから。早く来なよ。」
と手で合図した。
虐待を受けて育った子は不意に暴力的なってしまうこともある…
カイトはカイトで苦しんでいるのかも知れない。
だって私の目を真っ直ぐに見れていなかったから。
「カイト、自分に負けるなよ。」
後ろから歩いてくるカイトに私は言った。
「アリサ、僕は明日の朝一に用事があって…そのままそっちに向かうから、この車で帰ってくれな。あ…食事はちゃんとするんだよ。施設の食事メニューは決まってるのか。ん…明日、は無理かな。明後日に施設長と話しをしたいな。僕からも連絡はするけど、宜しく伝えておいて。」
慌ただしくいろんな事を言った。
「はい。分かりました。ありがとうございました。」
一人で帰るのは寂しいと思った。ここでのレッスンは大変だったけど新鮮で楽しかったのだ。
私は帰りの車の中で英会話講座をずっと聞いていた。
でも頭の中は神崎さんの事でいっぱいで全然覚えられていなかった。
施設に着くと運転手が荷物を降ろしてくれ、土産をくれた。
「神崎さんからです。あ、このラスク軽井沢のお土産ナンバー3に入るくらい人気なんだよ。みんなに。」
何袋も土産をくれた。神崎さんの心遣いに私は感謝したのだった。
施設に入ろうとすると、キララがカイトと帰ってきた。
キララは私を見ると笑顔で走り寄ってきた。
「アリサちゃん、お帰り!どうだった?こんなに沢山の…お土産?わぁ、凄い。私持ってあげる。みんな喜ぶわよー。」
私の足元に置かれていた紙袋を手に取るキララの手首は明らかに強く握られた跡があった。
キララが先に施設に入って行くのを見届けると、カイトを睨みつけた。そしてカイトの胸ぐらを掴んでいた。
「キララを辛い目に合わせたら、お前をぶっ殺すからな。覚えとけよ!」
そう言うと、手を乱暴に降ろし、自分の荷物を持った。そして立ち竦んでいるカイトに
「みんな、カイトが来ると喜ぶから。早く来なよ。」
と手で合図した。
虐待を受けて育った子は不意に暴力的なってしまうこともある…
カイトはカイトで苦しんでいるのかも知れない。
だって私の目を真っ直ぐに見れていなかったから。
「カイト、自分に負けるなよ。」
後ろから歩いてくるカイトに私は言った。