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POISON 〜プワゾン…毒
第4章 サクラになる

カイトにも腹が立ったが、憎めなかった。カイトも苦しんでいるんだろう。
許せないのはあの男
神崎義彦…
家族には優しく、立場の弱い者には酷い事を平気でする…
今もそんな生き方をしているんだ…
キスをされた自分の唇を手の甲で拭いながら、絶対に破滅させでやる!
どうやって?
どうやって破滅させようか考えていたが、方法が浮かんでこなかった。
あの男が一番失いたくないものは…
あの男は家族を大切にしていたのよね。家族…
神崎さんの顔がチラついた。
あの男の酷さを知ったら神崎さんはどうするだろう。
私が子供の頃、性的虐待された事もバレてしまう。
神崎さんはきっと軽蔑し離れていくだろう…
性的虐待された事でモデルの仕事も無くなるかも知れない。
今の私の大切なものと復讐するこを天秤にかけられるか…
キララの泣き声がした。
眠りながら泣いている…
キララを抱き締め、お腹辺りを軽くトントンとしながら、
「大丈夫。大丈夫よ…キララはとてもいい子だから…絶対に幸せになれるから…」
小声でキララに囁いた。
暫くすると、キララは安らかな表情になったが、目からは涙が流れていた。その涙をタオルでそっと拭いた。
大丈夫…大丈夫…
私も、キララも大丈夫。
許せないのはあの男
神崎義彦…
家族には優しく、立場の弱い者には酷い事を平気でする…
今もそんな生き方をしているんだ…
キスをされた自分の唇を手の甲で拭いながら、絶対に破滅させでやる!
どうやって?
どうやって破滅させようか考えていたが、方法が浮かんでこなかった。
あの男が一番失いたくないものは…
あの男は家族を大切にしていたのよね。家族…
神崎さんの顔がチラついた。
あの男の酷さを知ったら神崎さんはどうするだろう。
私が子供の頃、性的虐待された事もバレてしまう。
神崎さんはきっと軽蔑し離れていくだろう…
性的虐待された事でモデルの仕事も無くなるかも知れない。
今の私の大切なものと復讐するこを天秤にかけられるか…
キララの泣き声がした。
眠りながら泣いている…
キララを抱き締め、お腹辺りを軽くトントンとしながら、
「大丈夫。大丈夫よ…キララはとてもいい子だから…絶対に幸せになれるから…」
小声でキララに囁いた。
暫くすると、キララは安らかな表情になったが、目からは涙が流れていた。その涙をタオルでそっと拭いた。
大丈夫…大丈夫…
私も、キララも大丈夫。

