パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 サクラになる

朝になり、出掛ける準備をしていると、キララが起きてきた。

「アリサちゃん…おはよう。」
どうしたらいいのか分からないようなおどおどした感じだ。

「キララ、暫くここに居ていいから。一人ってやっぱり寂しいの。」
キララがここに居やすいような言葉を掛けたつもりだった。

「優しいね、アリサちゃん。出会ってからずっと優しい…」
キララは泣き出していた。

「キララだってすごく優しかったし、とっても可愛かったじゃん。私…キララを妹だと思ってるの。血は繋がってないけど、そこらへんの姉妹よりずっと…ずっと仲良しだと思ってる。」
私も連られて泣いてしまっていた。

「今日も学校と仕事なの。少し遅くなるけど…一人で大丈夫？身体どこか痛くない？」
キララは首を横に振った。
「ううん。大丈夫。痛くない。傷がちょっと大袈裟なだけ…だと…」

「そう？もし…何かあったらすぐに連絡ちょうだいね。すぐに帰れないかもしれないけど、最善の方法を考えるから。ねっ。」
キララは頷いた。

「アリサちゃん、行ってらっしゃい。」

私はキララに見送られ家を出た。