この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
POISON 〜プワゾン…毒
第4章 サクラになる

神崎は、私を助手席に乗せると、私の手を掴んだ。
「昨日、来るように言っただろ?何故来ない。恥ずかしかったのか?」
私は首を振った。
「そんなに震えて…緊張しなくて大丈夫だよ。サクラを大切に可愛がってあげるから。」
私は車から降りようとしたが、ドアは開かなかった。
「危ないよ…大人しくしていないと。」
神崎は、車を走らせ高速道路に入った。
「会社じゃないんですか?」
「会社だよ。会社の保養所。」
「え?」
「1時間くらいかな。もっとサクラの話しを聞かせて欲しいな。サクラの生まれは?親は?」
「生まれは分かりません。親は居ません。」
「は?分からない?居ない?は?私と話すのが嫌だという事か。」
「本当に生まれは分かりません。親は小学生の時に死にました。」
私は淡々と言った。
「え?あ。本当の事か…悪かったな。」
「いえ、大丈夫です。」
本当は大丈夫ではない。ママはこの男に殺されたようなものだったから。
神崎は無言で何台もの車を追い越していた。
真っ赤な車で爆音をさせながら…
外の景色は日が暮れてだんだんと見えなくなっていた。
キララ…大丈夫かなぁ…
私はスマホをチラッと見たがキララからの連絡はなかった。
本当はキララより自分の心配が先だったのに。
「昨日、来るように言っただろ?何故来ない。恥ずかしかったのか?」
私は首を振った。
「そんなに震えて…緊張しなくて大丈夫だよ。サクラを大切に可愛がってあげるから。」
私は車から降りようとしたが、ドアは開かなかった。
「危ないよ…大人しくしていないと。」
神崎は、車を走らせ高速道路に入った。
「会社じゃないんですか?」
「会社だよ。会社の保養所。」
「え?」
「1時間くらいかな。もっとサクラの話しを聞かせて欲しいな。サクラの生まれは?親は?」
「生まれは分かりません。親は居ません。」
「は?分からない?居ない?は?私と話すのが嫌だという事か。」
「本当に生まれは分かりません。親は小学生の時に死にました。」
私は淡々と言った。
「え?あ。本当の事か…悪かったな。」
「いえ、大丈夫です。」
本当は大丈夫ではない。ママはこの男に殺されたようなものだったから。
神崎は無言で何台もの車を追い越していた。
真っ赤な車で爆音をさせながら…
外の景色は日が暮れてだんだんと見えなくなっていた。
キララ…大丈夫かなぁ…
私はスマホをチラッと見たがキララからの連絡はなかった。
本当はキララより自分の心配が先だったのに。

