この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
炎の薔薇
第1章 偽りのシンデレラ

  丁度その時、最後のメニューであるデザートの湯葉とザクロのチーズケーキとコーヒーが運ばれてきた。

「今日はお誕生日のお祝いとお聞きしております。こちらは当店からの細やかなお祝いとなります」

 そう言って、デザートを運んできた仲居さんは綺麗にラッピングされた小箱を私に渡した。

「有難う御座います」

「いえ、ほんの気持ちばかりのものです」
 
 和也は店に誕生日の祝いの席という事も事前に知らせていた。
仲居さんが部屋を去ると、「良かったな。茜ちゃん」と目の前の和也は微笑んだ。

「ええ。嬉しいわ。歳を取るのはイヤだけど、こうしておめでとうって言われたら、特別な日なんだって思える」

「特別な日を祝ってやりたかったんや。
茜ちゃんを産んでくれたご両親に感謝やな。
こうして今があるんやから」


 あなたは自然に言うのね。
生まれてきて辛い、逃げたいと何度も思ったわ。
でもね、こうして頑張って生きてると時にはサプライズもあるものなのね。

 たまにはご褒美が欲しいって思っていたよ……


「和也さんのお陰ね」


「大した事してへんよ。
でも、喜ぶ顔は見ていたい。
茜ちゃんはべっぴんさんやからな。 
笑った顔は凄く可愛くてドキっとする。
ドキドキなんやで。俺は」


 
/136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ