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炎の薔薇
第1章 偽りのシンデレラ
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今日は楽しかったで。
茜ちゃんが想像以上のべっぴんさんやからびっくりしたわ。
だから余計に緊張してもうた(笑)
イヤやなかったら、また会ってくれると嬉しいな。
ダメなら返信せんでいいよ。
ちゃんと諦める。
いい思い出が出来たと思って現実に帰るだけや。
気つけて帰って下さい。
ーー
ー
何度も何度も読み返した。
私が返信しなければ、これで終わる。
和也はそういう事も考えながら打ってくれたメールに違いない。
頭がいいだけじゃなく、ちゃんと空気も読み、私に負担をかけまいとする優しさもそのメールに籠っていた。