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炎の薔薇
第2章 デート
三度目のデートは、お好み焼きを食べた。
関西出身の和也はお好み焼きを焼くのが上手だった。
「子供の頃から慣れ親しんだ味や。これをご飯のおかずにすると関東の人は驚くけどな」
「ご飯ではちょっとね……
でも、もんじゃよりもお腹満たされる感じでお好み焼きの方が好きよ!」
「そやろ?あの小さいスプーンで掬ってちょぼちょぼ食べていたら、腹にたまらんもんな」
「和也さんの作ったお好み焼きも美味しいよ。たっぷりの海鮮でチーズもとろとろ」
「茜ちゃんは何でも笑顔で食べるから、食べさせがいあるな」
「美味しいものに正直なのよ」
「もう一枚焼こうか?」
「うんうん」
私達の会話も堅苦しさがなくなり、二人だけの時間を大切に育てていった。