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炎の薔薇
第6章 寂しがりやのうさぎ
「うさぎはご主人とセックスレスだったの。
ご主人にある日を境にセックスを拒まれた」
「うちと一緒やん」
「うさぎから何度も誘ったけど、ある日酷く拒絶されてショックを受けた。
女として魅力がなくなってしまったからなんだと思った」
「まぁ、ある日それは突然なんやろうね。
また拒絶されんのが嫌やし、結構傷つくもんやからな……
いろいろ考えてしまうかもしれんな」
「うさぎはそんな思いを最初は綴っていた。
ある日、気晴らしに買った洋服を着た写真を載せたの。
そしたら、一気にうさぎのブログファンが増えた。
『スタイルいいね』『きっと美人さん』『センスいい』
なんて男女問わずのコメントがついた。
自信を失くしていたうさぎには救いの言葉にもなった。
それからどんどん自分をアピールするようになったの。
独身の頃はご主人から熱烈なアプローチを受けて大恋愛で結ばれた。
あの頃は毎日のようにセックスがあったのに、子供が出来てから変わっていった。
私が出産して体が崩れたから?
私の体醜いですか?って、初めて下着姿の写真をアップした時に聞いていたわ。
全然崩れてなくて、グラビアモデルのようなスタイルだったわ。
素人人妻の下着姿をブログで覗けるなんて、得した気分になるよね?」
「男なら見たくなるか……」
「和也も?」
「正直、興味はある」
「そうね。女の私でさえうさぎに興味を持ったわ。
うさぎ気持ちが分かるから」
「どんな?」
「私も寂しいうさぎだから」