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炎の薔薇
第8章 甘く切なく……

 不倫が一番怖いのは慣れではないだろうか?
会う事に躊躇する事なく嘘を重ねてゆき、恋人気分にどっぷりと浸かってしまう。

 許された時間で食事をし、体を重ねて戯言のような愛を語り合う。

 私は和也と出会った事でシンデレラにでもなった気でいた。

「ここの海老チリも美味しいわ」

「そやろ。たまに中華もええね。
ここのフカヒレもお勧めよ」

 
 美味しいものを食べて、その後は裸で愛し合う。
こうするのが当たり前のように思えて油断していた。
何の根拠もなく、『自分達は大丈夫』だなんて思ってたんだ。

「これ茜に似合うと思って」

 和也に差し出されたプレゼントの中身を開けてみる。

「うわ!素敵」

「たまたま見つけたんよ。
正直に言うとな、この前学生の頃の同窓会があって久々に友達に会ったんよ。
その時付き合いでデパートに寄ったら、友達が奥さんに誕生日のプレゼントを買うてた。
『村雨(むらさめ 和也の苗字)たまには奥さんの機嫌取っておくと楽よ』なんて言うもんやから、一緒に入った宝石店で俺も買うてきたんだけど……どうかな?」

 プレゼントを貰うのは嬉しい。
嬉しいけど戸惑った。
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