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炎の薔薇
第8章 甘く切なく……
部屋に入り、二人っきりになると、しがみつくように和也に抱きついてキスを迫る。
唇を差し出すと、和也はそれを受け入れた。
キスをしながら和也のネクタイを解く。
和也も私のブラウスのボタンに手を掛けて外していく。
無言のまま唇を重ね合い、情熱の瞳で互いを映しながら裸になっていった。
「抱いて 和也でいっぱいにして」
「茜」
そのままベッドに雪崩込んで激しく抱き合う。
限られた時間の中で愛し合う者達は気取ってなんていられなかった。
大きく開いた脚 丸見えになる性器 ビショビショに濡らして雫を垂らす。
肉棒を欲しがりむしゃぶりつく。
女の園に招かれし肉棒も早くそこに行きたいとばかりに欲望汁を先端から垂らしながらその時を待っていた。
「和也が欲しいの……頂戴」
「茜……」
セックスというものは互いの隅々まで見せ合う行為。
愛を契るという事は、心も体も素っ裸の自分を見せて、互いの体を一つに重ねて行き着く場所まで向かっていく事。
果てるまでという互いの希望も抱きながら突き進む。
愛があるから燃えるのよ。
セックスに情熱を注ぎ、消火されない思いを切なさに変えて身も心も燃え尽くす炎となる。