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官能書道/筆おろし
第2章 想浴
 肉の薄い背中、くびれたウエスト、お尻、長い脚――

 おりに触れ見てきた涼子の身体のそこここ、仕草のあれこれが、鮮明な映像となって頭に去来する。

 そのひとつひとつを素材に、青い劣情の味付けをされた幻想の裸身は、限りなくセクシーになってゆく。
 胸が切なくなるような思慕とともに、澄夫の股間を熱く刺激した。

 先ほど見たニットごしのボディラインが脳裏によみがえる。

(おっぱいの形がはっきりわかった)

 柔らかな生地を押し上げていた胸のふくらみ。
 ブラジャーのなかに秘められた双つの美乳。

 若者の想像の中で、それはたまらなく美しく、たおやかな曲線を描く白い双峰だった。
 雑誌のヌード写真のような、卑猥な肉の塊ではない。もっと清冽な美しさをもった高貴な珠だった。

(でも、先生はスリムだから、あまり大きくはないな。
 さっきも、はちきれそうな感じじゃなかったし)

 巨乳とは思えない。
 もちろん、貧乳のはずはない。

 でも、品のよい美乳なのはまちがいないだろう。

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