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官能書道/筆おろし
第4章 新筆
澄夫は真っ白になった頭で、涼子の柔らかな舌が自分の唇の上を這うのを感じた。
下唇を軽く噛まれる。
ちろちろと上唇を舐められたかと思うと、ぬめりと口の中に甘い舌が侵入した。
たった今、澄夫の肉筆を舐め、精を受けたばかりの舌が、今度は口の中を這い回る。
もちろん、嫌悪感など微塵もない。
夢みるような心地で、澄夫もおずおずと舌を絡ませた。
濡れた舌同士がが、淫らな二匹の蛇のように妖しく絡み合った。
涼子が覆いかぶさってくる。
澄夫は唇を奪われたまま、ゆっくりと仰向けに押し倒されていった。
畳の上に裸のまま仰臥した澄夫を、涼子が見下ろす。
顔は二十センチほどしか離れていない。
涼子の長い黒髪が垂れて、澄夫の頬を柔らかくくすぐった。
「澄夫くん、大好きよ」
墨が滑《ぬめ》光るような声音で、涼子が囁いた。
澄夫を見つめる黒目勝ちの双眸が濡れ光っている。
「涼泉先生っ」
澄夫も想いを込めて、師の名前を口にする。
下唇を軽く噛まれる。
ちろちろと上唇を舐められたかと思うと、ぬめりと口の中に甘い舌が侵入した。
たった今、澄夫の肉筆を舐め、精を受けたばかりの舌が、今度は口の中を這い回る。
もちろん、嫌悪感など微塵もない。
夢みるような心地で、澄夫もおずおずと舌を絡ませた。
濡れた舌同士がが、淫らな二匹の蛇のように妖しく絡み合った。
涼子が覆いかぶさってくる。
澄夫は唇を奪われたまま、ゆっくりと仰向けに押し倒されていった。
畳の上に裸のまま仰臥した澄夫を、涼子が見下ろす。
顔は二十センチほどしか離れていない。
涼子の長い黒髪が垂れて、澄夫の頬を柔らかくくすぐった。
「澄夫くん、大好きよ」
墨が滑《ぬめ》光るような声音で、涼子が囁いた。
澄夫を見つめる黒目勝ちの双眸が濡れ光っている。
「涼泉先生っ」
澄夫も想いを込めて、師の名前を口にする。