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官能書道/筆おろし
第4章 新筆
 このまま涼子におろされた筆の一本となって、好みのままに使ってもらえれば、どんなに幸せだろう。
 涼子の筆意の手助けが少しでもできるなら、生まれてきた意味があるというものだ。

(でも、今日だけの……)

 そういう約束だった。

 おろされたまま、二度と使ってもらえない筆でもかまわない。
 涼子におろされるだけで澄夫は満足だった。

(でも、一度きりなら、先生にも忘れられない思い出になりたい)

 澄夫は師への恋慕をこめて、下から力強く突いた。

「んぅっ」

 涼子の裸身が気持ちよさそうにくねった。
 その反応に力を得て、立て続けに突き上げる。

「あっ、あんっ……澄夫くん、すごい……
 ああっ、すごいわっ……」

 涼子はたまらぬとばかりに、顎をのけ反らせた。
 白い乳房がたわわにはずむ。

 あとはもう夢中だった。

 二十八歳の成熟した女体の中で、十七歳の若々しい裸身が躍動する。

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