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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第4章 花火大会。ホテルのバルコニーで
「う…っ」

 ショーツの上から割れ目に触れられた。慌ててぴったりと足を擦り合わせるも、弾力のある太ももは手のひらの侵入を拒めなかった。狭いながらも柔らかい弾力の隙間を手のひらが進み指が伸びて来る。

 指先が届いてしまった。ショーツの上から割れ目がぐりぐりと穿たれる。

「あれ?」

 そっと幸彦が指を抜く。目の前で二本の指が擦り合わされる。

「愛里ちゃん、もうこんなに濡れてるの?」

 慌てて目を閉じた。

「もしかして…ずっとエッチなことを期待してた?」

 横に首を振る。そう、期待など決してしていない。

 昨日の夜「いっぱいエッチしようね」と言われた。今日も人混みの中、何度も体が触れ合い、幸彦のものなのかすれ違う誰かのものなのか、尻や脇腹に指が当たる感触がした。

 愛里の体はすでに幸彦に慣らされている。

 小さな体がセックスを予感していても不思議はなかった。

 それでも愛里は素直な子だった。花火が終わったら、と幸彦はそう言った。それを信じてしまった。

 だから安心してしまっていた。幸彦も危険な空気は発していなかった。だからきっと、花火が終わるまでは大丈夫だと、そう思い込んでいた。

 忍び寄るセックスの気配は、少女を確かに濡らした。
 それはショーツに滲みていた。

 幸彦の指はそれを敏感に感じ取った。

 くっと唇を噛む。

 こんな…恥ずかしい…

 外で脱がされることも。セックスを意識しすぎてしまい股間を濡らしてしまっていた自分も。

 両腕で胸を守り足を交差するように太ももを組み合わせて、幸彦の責めを遠ざけたつもりでも背中側は無防備だった。

 尻を撫でられたかと思うと、ショーツの中に一気に手が潜り込んで来た。
 柔らかい尻肉を掻き分けるように、指が潜り込んでくる。

「あうっ!」

 まったく予期せぬ方向からの責めに、愛里は全く対応出来なかった。
 体が大きく前に泳ぎ、バルコニーの手すりにぶつかった。

 後ろから幸彦が体を寄せ、挟み込まれた。

 もう、逃げられない…
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