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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第4章 花火大会。ホテルのバルコニーで
 体を支えていられなかった。腕も足も言うことを聞いてくれない。それでも左手だけは必死に口を塞ぎ続けた。それだけが愛里の精一杯だった。

 体は敏感になっている。爪先に落ちた涙も感じ取れた。セックスをすればするほど、体に触れる刺激を正確に把握出来るようになってしまった。

 愛里にとって、それは決して嬉しいことではない。自分の体に何をされているかが想像出来てしまう。尻に顔を埋められ、興奮して荒くなった幸彦の鼻息が肛門に吹きかかるのも感じ取れてしまった。

 愛里は少女らしい学習能力の高さで未知の経験をどんどん吸収していく。新堂に肛門を舐められたことによって、そこの感覚も開いてしまっていた。

「や、お父さん待って…」

 崩れ落ちた体を抱き留められ、幸彦の足の間にはまり込んでしまった。大きな胸板に寄りかかり、硬く大きくなった幸彦のものが背中に当たっている。

 膝の下に幸彦の膝が入り込み、それが左右に開いていく。持ち上がった右の足首にショーツが引っ掛かっていた。

 あんなに体が敏感になったというのに、いつショーツが足から抜かれたのかが分からない。敏感になりすぎた体は限度を超えた快感を与えられると感電したように思考回路をシャットダウンさせてしまう。

 その茫然自失の瞬間にショーツを脱がされたらしかった。

「待って待って、見えちゃうから…!」

 小声で愛里が必死に訴える。大きな声を出して隣に気付かれてしまうのはどうしても避けたい。

 清楚な割れ目が夜空に向かって大きく開かれていく。

 これ以上開かれたら、見えちゃう…!

 愛里の脳裏には、テレビの画像が残っている。

 遠目ながらもこのホテルが見えた。愛里らしき人影が見えた、と幸彦が言っていた。
 まだ夜空にはヘリが飛んでいる。
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