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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第4章 花火大会。ホテルのバルコニーで
「う…っ!」

 じわじわとにじり寄ってくる強烈な快感が、頭の中でちかっと光った。光量がどんどん増す。

 そのおかげで愛里は、少しだけ正気を取り戻すことが出来た。圧倒的な快感が愛里を強引に覚醒させる。

 気が付くとまた、バルコニーの手すりに掴まっていた。目線の下にたくさんの人がいるのが見える。

 幸彦は…

 そう思った時、自分が貫かれていることに気が付いた。途端に大きな刺激が体を駆け抜ける。

「あう…っ!」

 ずどん、と激しい衝撃が襲う。幸彦が腰を打ち付けたのと同時に大きな花火が丸く咲いた。

 花火大会はいよいよクライマックスに近付いていた。大きな花火が絶え間なく、次々と夜空に花開く。
 
 その振動が外側から愛里の体を震わせ、内側には奥深くから幸彦の肉棒が苛んでくる。

 強大な刺激に思わず上がりそうになった悲鳴を慌てて飲み込んだ。

 聞かれてしまう、気付かれてしまう。見られてしまう…

 せっかく取り戻した僅かばかりの正気は、自分を守るのに使うので精一杯だった。
 手すりを掴む腕の内側に口を押し付け、抑えても抑えても漏れ出そうになる喘ぎを堪える。

 左手で体を抱き、激しいピストンに硬く揺れる胸を覆い隠した。

 愛里の最後の健気な抵抗だった。

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