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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第5章 教室での『はじめて』
「今日は何だか大人しいね」
教室で二人っきりになると、幸彦が愛里に声をかけた。
「…そんなことないよ」
「そうかな?」
「うん…」
もう遠慮しない。そう言われてから幸彦と二人っきりになるのははじめてだった。自然と緊張してしまう。
幸彦は物珍しそうに教室を見渡している。
「小学校の机ってこんなに小さかったんだなあ。子供の頃はもっと大きく見えてたけどな。掃除の時間に机を動かすのって大変だよね」
教室に並べられた机は、大人の幸彦の腰よりも低い。机の数は三十個ほど。幸彦が子供だった頃よりもひとクラスの人数は減っている。
愛里が通う学校の、愛里のクラスの教室。
愛里は自分の机に座る。窓際の前から三列目だった。
「いい席だね」
幸彦に笑いかけられて、愛里はどうリアクションをすればいいのか迷ってしまった。
本当に勉強をするだけなのか。それとも、まさかここでされてしまうのか。
もし、ここでセックスを求められたら絶対に断ろう。
愛里はそう決心していた。
家では幸彦に犯され、病弱な母親にそれを気付かれないようにと健気にいつも通りの明るい表情を振る舞っている。次はいつ犯されるのか、自分はそれに耐えられるのか、いつもそれを気にかけていた。
学校はそんな心配をしなくてもいい、愛里がいちばん少女でいられる場所だった。
そこに幸彦がいる。
それが愛里の胸を騒がせる。
子供の世界に大人が入って来た。それも強い性欲を持った大人が。
愛里が戸惑うのも無理はなかった。
その戸惑いを隠すかのように、そそくさと教科書と算数ドリルを机に並べる。
懸命に意識を宿題へと向けた。
教室で二人っきりになると、幸彦が愛里に声をかけた。
「…そんなことないよ」
「そうかな?」
「うん…」
もう遠慮しない。そう言われてから幸彦と二人っきりになるのははじめてだった。自然と緊張してしまう。
幸彦は物珍しそうに教室を見渡している。
「小学校の机ってこんなに小さかったんだなあ。子供の頃はもっと大きく見えてたけどな。掃除の時間に机を動かすのって大変だよね」
教室に並べられた机は、大人の幸彦の腰よりも低い。机の数は三十個ほど。幸彦が子供だった頃よりもひとクラスの人数は減っている。
愛里が通う学校の、愛里のクラスの教室。
愛里は自分の机に座る。窓際の前から三列目だった。
「いい席だね」
幸彦に笑いかけられて、愛里はどうリアクションをすればいいのか迷ってしまった。
本当に勉強をするだけなのか。それとも、まさかここでされてしまうのか。
もし、ここでセックスを求められたら絶対に断ろう。
愛里はそう決心していた。
家では幸彦に犯され、病弱な母親にそれを気付かれないようにと健気にいつも通りの明るい表情を振る舞っている。次はいつ犯されるのか、自分はそれに耐えられるのか、いつもそれを気にかけていた。
学校はそんな心配をしなくてもいい、愛里がいちばん少女でいられる場所だった。
そこに幸彦がいる。
それが愛里の胸を騒がせる。
子供の世界に大人が入って来た。それも強い性欲を持った大人が。
愛里が戸惑うのも無理はなかった。
その戸惑いを隠すかのように、そそくさと教科書と算数ドリルを机に並べる。
懸命に意識を宿題へと向けた。